こんにちは、SunnyPay事業部の磯野です。

AWSを利用する企業では、部門やプロジェクトごとにアカウントを分けるのが一般的です。運用上は望ましい方法ですが、アカウントが増えるほど請求管理は複雑になります。毎月の利用料が全体でいくらかかっているのか把握しづらくなり、複数の請求書が経理に届くたびに処理が煩雑になるという悩みを抱えている担当者も多いのではないでしょうか。

こうした状況を改善するための王道の手段として、多くの企業が採用しているのがAWS Organizationsです。本記事ではAWS Organizationsについて解説と当社請求代行サービス「SunnyPay」との活用について解説します。

この記事はこんな人にオススメ!

  • 部門ごとにAWSアカウントを分けており、管理が煩雑になっている
  • 経理部門から「請求書をまとめてほしい」と言われている
  • AWSコスト削減も視野に入れているが、まずは管理体制を整えたい

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1. AWS Organizationsとは?

AWS Organizationsは、複数アカウントを一元管理できるAWS公式サービスです。アカウントを「組織」としてまとめることで、管理の負荷を大幅に軽減できます。特に以下のような機能が注目されています。

まず、ガバナンスとセキュリティ管理の強化です。サービスコントロールポリシー(SCP)を使えば、特定のアカウントで利用可能なサービスを制限したり、セキュリティポリシーを一括で適用したりできます。コンプライアンス遵守が求められる企業にとって、管理統制を強化できる点は大きな魅力です。

次に、アカウント作成や運用管理の効率化です。Organizationsを利用すると、新規アカウントを自動的に作成でき、管理者が承認したポリシー設定を一括で適用できます。大規模組織やプロジェクト単位でアカウントを頻繁に作成する企業にとっては、手作業によるミスや管理のばらつきを防げます。

そして、多くの担当者が最も期待するのが請求の一元化です。Consolidated Billing機能を使えば、これまで個別に請求されていたアカウントをひとつにまとめ、全体の利用料を一括で確認できます。部門ごとに費用を分担している企業では、全体コストの把握が容易になるだけでなく、AWSのボリュームディスカウントが適用される場合もあります。

Organizationsは、マルチアカウント構成を前提とした運用では欠かせない基盤であり、ガバナンス強化と管理負荷の軽減という点で大きなメリットがあります。

2. Organizationsでできる請求管理と、その限界

しかし、Organizationsを導入したからといって請求まわりの課題がすべて解決するわけではありません。まとめ請求が可能になる一方で、支払い方法は基本的にクレジットカードのままであり、請求はドル建てです。部門別やプロジェクト単位の詳細なレポートが自動で作成されるわけでもなく、経理担当者は依然として明細の整理や社内報告に多くの時間を割かざるを得ません。

管理構造を整えるためには有効ですが、コスト削減や経理負担の軽減といった観点では、Organizationsだけでは十分ではないのが現実です。

▼AWS利用料の支払い方法について、以下の記事で詳しく解説しています▼
AWSをクレジットカード以外で支払うには?請求書払いの方法と注意点を徹底解説

3. Organizations × SunnyPayで一歩進んだ請求管理を

管理構造を整えるにはOrganizationsが最適ですが、請求の効率化やコスト削減まで考えるなら、それだけでは十分ではありません。そこで注目したいのが、AWS請求代行サービス「SunnyPay」です。

SunnyPayはAWS公式リセールパートナーとして提供されており、既存のOrganizations環境をそのまま維持したまま利用できます。多くの請求代行サービスではアカウント構造の変更が必要になる場合もありますが、SunnyPayならそうした懸念は不要です。Organizationsで統制を整えながら、請求管理の負荷を減らせる点が大きなメリットです。

さらに、支払い方法をSunnyPayに切り替えるだけで、毎月のAWS利用料が自動的に5%割引されます。特別な設定変更や長期契約は不要で、請求書払いにも対応しているため、経理業務も大幅に軽減できます。Organizationsで管理を強化し、SunnyPayでコスト削減と経理効率化を同時に実現できるのは大きな魅力です。

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まとめ:支払い方法の見直しが、AWS活用の第一歩

AWSを複数アカウントで利用するなら、Organizationsは導入すべき基本ツールです。ガバナンスと管理効率を高めるには欠かせない仕組みですが、請求管理やコスト削減という観点では、Organizationsだけでは物足りない部分もあります。

既存のOrganizationsをそのまま活かしつつ、請求管理を効率化し、さらに月額5%のコスト削減を実現できるSunnyPayは、AWS請求管理の次なるステップと言えるでしょう。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

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AWS請求代行とは?コスト削減を始める最初のステップを解説