みなさん。こんにちは。企業システムにおいて今やデータベースは必要不可欠です。一方で、周辺システムの高度化や複雑化により、企業システム全体がパブリッククラウド上で展開されつつあり、データベースもシステム同様、パブリッククラウド上への移行が増えています。

今回はパブリッククラウドサービスの代表格である、Amazon Web Serviceのデータベースサービス、Amazon RDSの特徴と、起動方法について解説します。

Amazon RDSとは?

Amazon RDSは、Amazon Web Serviceのデータベース機能として、2013年6月に提供開始されました。パブリッククラウド上で利用でき、高稼働率、高セキュリティ環境で利用できるとあり、今では多くの企業で利用されています。

また、年数を経過し、今では多種類のRDBMSを選択できるまでになっており、利便性は年を追うごとに高まっています。ここでは、Amazon RDSの特徴について解説します。

リレーショナルデータベースとは?

Amazon RDSの解説前に、まずリレーショナルデータベースについて簡単に紹介しましょう。

リレーショナルデータベース(RDB)とは、別名関係性データベースと言われています。データを、縦・横の2軸で管理するデータベースのことで、いわばMicrosoft Excelの高機能版のようなものです。

例えば、縦軸に日付、横軸に店舗名を入れ、表内に売上金額を入れれば売上管理データベース、となります。まさにExcelのシートのようなものですね。

2軸で管理することで、目的のデータ検索、別のデータを含めて加工することで別の目的で利用できるようにするなど、企業システムではよく利用されています。

尚、RDBを構築、管理するシステムは複数種類ありますが、これらの事を「リレーショナルデータベース マネージメント システム(RDBMS)」といいます。例えばMS SQLやPostgre SQLなどはRDBMSになります。よくRDBと混同される方がいらっしゃいますが、間違えないようにしましょう。

Amazon RDSの特徴

それでは本題に戻りますが、Amazon RDSの特徴はどのようなものでしょうか?何より最大の特徴はAmazon Web Serviceという巨大なクラウドサービスとしてとして多くの機能と組み合わせて利用できるその利便性です。ここではAmazon RDSの良さについて解説します。

クラウド上で利用できる環境

まず第1の特徴は、巨大なAmazon Web Serviceというクラウド上で利用できる、という点になります。クラウドサービスの最大の特徴は運用負担を大きく低減できる点です。ハードウェアの運用やソフトウェアのバージョンアップといったオンプレミス環境で負担となる運用を事業者側に委ねられるのです。

また、クラウドサービス利用時に課題となる、可用性や機能制限などについても問題ありません。AWSは業務に必要となる多くの機能をサービス化しており、これらを組み合わせることにより多くの業務システムを構築することが可能であり、クラウドのネガな部分も解消しています。

高い稼働率、セキュリティ環境

第2の特徴は、高い稼働率とセキュリティ環境です。

AWSは99.5%という非常に高い稼働率をSLAとして掲げており、この水準を割った場合は補償、すなわち料金を割引される仕組みが取られています。ただかつてこれら補償制度が使われた実績はあまり聞いたことがなく、それが高い稼働率を物語っているといえるでしょう。

そしてもう1点は高セキュリティであることです。Amazon RDSは、Amazon key Management System (KMS)でデータベース自体を暗号化できます。また、周辺のセキュリティ機能と組み合わせて利用することで、外部からの攻撃などから守れます。

何より、アメリカ政府筋や最近では日本政府機関でも利用され始めており、このような実績からもセキュリティ面の高さが分かるのではないかと思います。

豊富な種類のRDBMS

そして3つ目は、多くのRDBMSをサポートしている点です。利用者の中には既存の社内システムからの移行を考えられる方もいらっしゃると思いますが、その際、既存のRDBMSをAWS上で継続利用したいと思います。

Amazon RDSは、実に6種類ものRDBMSをサポートしており、ユーザが既存システムを移行しやすい環境となっております。RDBMSの種類についてはこの後紹介いたします。

Amazon RDS上で利用できるRDBMS

Amazon RDSの特徴である、複数種類のRDBMSが使える点については他クラウドサービスと比べても大きな特徴と言えます。ここでは、具体的にどのようなRDBMSが利用できるのか解説します。

Amazon RDS上では、大きく6つのRDBMSが利用できます。ここではそれぞれの特徴について解説します。

Amazon Aurora

まずひとつ目はAmazonが提供するRDBMS、Amazon Auroraです。2013年のサービス開始時、まずはこのRDBMSがリリースされました。特徴として、処理能力の高さ(Postgre SQLの2倍)、Aセキュリティ面の高さ、無停止でのメンテナンス作業が可能な点など多くのメリットがあります。

Postgre SQL

ふたつ目は、Postgre SQLです。オープンソースとして昔から多くの企業様で利用されておりRDBMSの中でも比較的シェアが高いシステムと言えます。Postgre SQLを利用しているユーザはAmazon RDSにそのまま移行することが可能となります。

MySQL

Postgre SQL同様、MySQLもオープンソースとしてシェアが高いRDBMSです。Postgre SQLとは違い非常にシンプルなデータベースが求められるシステムで利用されています。こちらもAmazon RDS上で利用できますので、既存システムからの移行が可能です。

Mariaデータベース

MariaデータベースはMySQLがベースとなっており、セキュリティや処理速度などを向上させています。MySQLとUIが良く似ていることから、今後MySQLユーザを中心とし多くのユーザが利用する可能性のあるシステムといえるでしょう。

Oracle

今やシェアウェアデータベースとしてはメジャーなシステムの1つ、OracleについてもAWS上で利用できます。実はOracle、世界最初のRDBMSであることを皆さんご存じでしたか?Oracleの特徴はなにより読み取りの一貫性と災害やデータ破損に強い堅ろう性です。また、企業で多くのユーザが利用していることから、そのまま移行できる点は他のクラウドサービスより優位、といえるでしょう。

SQL Server

AWSはMicrosoftのSQLもサポートしています。SQL Serverは主にWindowsやMS系開発言語で多く利用されており、Oracle同様利用ユーザは非常に多いと言えます。MS SQLをサポートしていることからWindows系ユーザもそのままAWSへ移行することが可能です。

いかがでしたでしょうか。次回は、RDSの起動手順などについて、お伝えします。

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