みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

先週から、ビジネス継続性を目的として EFS ファイルシステムのコピーを自動的に保持したり、災害対策戦略の一環としてコンプライアンス要件を満たすのに役立てたりするために、レプリケーションが使えるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-replication-for-amazon-elastic-file-system-efs/

Amazon Elastic File System (EFS)とは

Amazon Elastic File System の略でフルマネージドNFSサービスになります。
また、自動でスケーラブルされるので拡張するために容量の計算などする必要がなくなります。EFSでは、標準ストレージクラスと低頻度アクセスストレージクラスが提供されており、使用頻度によってより効率的に低価格で利用することが出来ます。

NFSはNetwork File Systemの略でLinuxなどで利用されるファイル共有システムです。NFSサーバを立てて、クライアントは公開されたディレクトリをマウントすることでネットワーク上のファイルシステムをローカルなファイルシステムと同等に操作することができます

Amazon EFS の特徴

•スケーラブル :ファイルの追加や削除に合わせてストレージ容量が自動で拡張・縮小されます。使用分だけの課金になります。

•高耐久性 :複数のAZで冗長化されており、高い耐久性があります。
同一リージョンであれば、異なるAZからでもアクセスは可能です。

• パフォーマンス :複数のサーバに分散しているので、複数のEC2から同時にアクセスがあっても処理できるスケーラビリティがあります。
また要件に合わせてパフォーマンスを設定することが出来ます。

レプリケーションが使えるようになると

レプリケーションできるようになると災害対策にもなりますし、色々なメリットがありますよね。

一つのAWSリージョン内、または同じ AWS パーティション(※1)内の 2 つの AWS リージョン間でレプリカが設定可能です。
新規または既存の EFS ファイルシステム向けに数分で設定できます。
※1パーティションとは、 AWS リージョンのグループです。
3つに分かれています。
・aws – AWS リージョン
・aws-cn – 中国リージョン
・aws-us-gov – AWS GovCloud (US) リージョン

今回新しくレプリケーション機能が追加されたことで、Amazon EFSに保存されたデータを自動的に別のサーバへコピーし、データを失う可能性が大きく低下します。
レプリカ先はリードオンリーになりますが、万が一オリジナルのEFSが失われた場合、自動的にフェイルオーバーが発生し、書き込み可能となります。
その後オリジナルのEFSが復帰すると、フェイルバックが発生し元の状態に戻すことが可能です。

設定してみた

新規または既存のEFSファイルシステムに対して数分で設定できます!

(1)Amazon EFS コンソールを開き、レプリケートするファイルシステムを表示して、Replication タブを選択します。

(2)「レプリケーションを作成」をクリックし、「レプリケーション設定」では送信先のリージョン、送信先のファイルシステム設定では、目的のストレージ (リージョン または 1 ゾーン) の順に選びます。

ここでは、大阪リージョンをレプリケート先として選びました。「レプリケーションを作成」をクリックします。

(3)最初は「初回の同期が進行中」のメッセージが表示されます。

(4)1分程度でレプリケーションが完了しました。

構成が完了するとレプリケーションはすぐ開始されます。すべてのレプリケーショントラフィックはAWSグローバルバックボーンにとどまることになります。ほとんどの変更は1分以内にレプリケートされ、ファイルシステムの全体的な目標復旧時点(RPO)は15分ととなっています。

料金

元のファイルシステムに加えて、以下の料金が追加でかかります。
・レプリカファイルシステムの通常のストレージ料金
・クロスリージョンまたはリージョン内のデータ転送料金

対応リージョン

以下が対応リージョンです。
米国東部 (バージニア北部)
米国東部 (オハイオ)
米国西部 (北カリフォルニア)
米国西部 (オレゴン)
アジアパシフィック (ムンバイ)
アジアパシフィック (大阪)
アジアパシフィック (ソウル)
アジアパシフィック (シンガポール)
アジアパシフィック (シドニー)
アジアパシフィック (東京)
カナダ (中部)
欧州 (フランクフルト)
欧州 (アイルランド)
欧州 (ロンドン)
欧州 (パリ)
欧州 (ストックホルム)
南米 (サンパウロ)
GovCloud

いかがでしたでしょうか。どんどん便利になるEFS。社内でも活用していきたいと思います!

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