みなさん、こんばんは。サニービュー事業部の小寺です。
本日のキーノートで新サービス「ENA Express」が発表されました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/elastic-network-adapter-ena-express-amazon-ec2-instances/

ENA Expressとは

Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス用の Elastic Network Adapter (ENA) Express のGAがre:Inventで発表されました。


現世代の EC2 インスタンスはすべて、専用のネットワーク インターフェイスである ENA を使用して、強化されたネットワーク エクスペリエンスが提供されています。

ENA Express は、AWS Scalable Reliable Datagram (SRD) プロトコルを使用して、EC2 インスタンス間のネットワーク トラフィックのシングルフロー帯域幅の拡大とテール・レイテンシーの短縮という 主に2つのやり方で、でネットワーク パフォーマンスを向上させる新しい ENA 機能です。

※テール・レイテンシーは、ハイパーセンタイルのレイテンシで、サービスまたはアプリケーションが処理するすべてのリクエストのうち、98.xxx-99.xxxパーセントより長い応答時間を持つリクエストを表します。
このようなテール・レイテンシーは、ネットワーク、ページフォルト、ガベージコレクション、負荷の急激な増加、リソーシング、または依存関係の問題など、リクエストの実行における多くの側面によって引き起こされる可能性があります。

‍分散ストレージシステムやライブ メディア エンコーディングなどのワークロードでは、大きなネットワークフローが必要とされています。またレイテンシの変動にも敏感です。
ENA ExpressがGAになる今日まではマルチパス TCP を使用して帯域幅を増やすことができました。ただ、マルチパスTCPは運用が複雑で場合によってはアプリケーションレイヤーとの互換性がなくなる可能性があります。
サーバーがリクエストで過負荷になった場合、TCP は輻輳を処理する機能も備えていません。

SRD は、Nitro カードから直接、高度な輻輳制御、マルチパス、およびパケットの並べ替えを通じて、パフォーマンス改善を実現する独自のプロトコルです。
ENA Express の有効化は、EC2 インスタンスのコマンドやコンソールから簡単に SRD を有効にできる非常にシンプルなものです。


ENA Express は、SRD プロトコルを使用して、EC2 インスタンスの最大シングル フロー帯域幅を 5 Gbps から最大 25 Gbps に増加させ、高スループット ワークロードの P99.9 レイテンシーを最大 85% 改善できます。

TCP および UDP プロトコルを使用して、アプリケーションに対して透過的に機能します。設定すると、ENA Express は、アベイラビリティー ゾーン内のサポートされている任意の 2 つのインスタンス間で機能します。 ENA Express は、EC2 インスタンス間の互換性を検出し、通信している両方のインスタンスで ENA Express が有効になっている場合に SRD 接続を確立します。
接続が確立されると、トラフィックは SRD とそのパフォーマンス上の利点を活用します。これらの SRD 接続の詳細なモニタリングは、最新の Amazon Linux AMI で利用可能な新しい ethtool メトリクスを通じても利用できます。

対象リージョン

ENA Express はすべての AWS 商用リージョンで利用できるようになりました。
最初は C6gn.16xl インスタンスでサポートされ、さらにサポート対象のインスタンスの追加が予定されています。

費用

ENA Expressを利用するのに、追加の費用はかかりません。