みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
re:Inventで新世代のAmazon FSx for OpenZFSが発表されました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/new-generation-amazon-fsx-openzfs-file-systems/

私はあまり良く知らないサービスだったので、この機会に調べてみたことをお伝えいたします。

Amazon FSx for OpenZFSとは

Amazon FSx for OpenZFSとはAmazon FSxシリーズの一部、Amazon FSx for OpenZFS(以後FSx for OpenZFS)です。
ファイルシステムにOpenZFSを使ったマネージドなファイルサーバーです。
AWS Graviton ファミリーのプロセッサを搭載し、NFS プロトコル (v3、v4、v4.1、v4.2) を介してアクセスできるフルマネージド共有ファイルストレージです。すべての Amazon FSx for OpenZFS ファイルシステムのデータは、AWS Key Management Service (AWS KMS) で管理されているキーを使用して、保存中に自動的に暗号化がされます。 データ保護の要件を満たすために、Amazon FSx では AWS リージョン間でファイルシステムを複製することができます。また、AWS Backup と統合することで、バックアップの一元管理も可能です。

他のFSxシリーズと比較した場合はどうでしょうか。

サービス主な用途、ユースケースファイルシステムプロトコル
Amazon FSx for Windows File ServerWindows Serverの移行、エンタープライズNTFSSMB (v2 – v3.1.1)
Amazon FSx for Lustre分散ファイルシステム、機械学習、HPC、動画処理などLustre– (POSIX準拠I/F)
Amazon FSx for NetApp ONTAPNetAppストレージの移行、高性能、エンタープライズWAFLiSCSI
CIFS
SMB (v2 – v3.1.1)
NFS (v3、v4、v4.1)
Amazon FSx for OpenZFSシンプルで高速、EC2、コンテナからの利用OpenZFSNFS (v3、v4、v4.1、v4.2)

新世代Amazon FSx for OpenZFSを試してみる

(1) Amazon FSxコンソールから4種類を選ぶことができます。

(2) ここでは、Amazon FSx for OpenZFSを選びます。

(3)ファイルシステムを作成します。ここでは「スタンダード」で作成してみました。

(4)VPC、セキュリティグループ、サブネットを選びます。デフォルトで強制的にKMSで暗号化がされます。

(5)ルートボリュームの設定を行います。

(6)ファイルシステム作成後に編集可能なパラメータと変更不可なものが表示されます。

(7)設定を確認できたら、「ファイルシステムを作成」をクリックして作成を完了しましょう。

新世代のOpenZFSとは

re:Invent 2022で新世代のファイルシステムが発表されました。最大スループットと IOPS が 2 倍になり、NVMe キャッシュが備わっています。

・最大スループットは 10GB/s 、最大 350,000IOPS
・最大 2.5TB の高速 NVMe キャッシュは、 1,000,000IOPS を超える読み取り性能を数百 μsec のレイテンシーで実現
・NFS 互換のシンプルな ストレー ジとして動画処理やレンダリング、金融分析、機械学習などの高パフォーマンスが要求されるワークロードで活用可能

費用

AWS コンソール、AWS CLI、FSx API を使用して次世代の FSx for OpenZFS ファイルシステムを作成できるようになっており、 は、これまでの世代のファイルシステムと同じストレージ単位およびスループット単位の価格で利用ができます。

対応リージョン

米国東部 (オレゴン、バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド) の 4 つの AWS リージョンでアップデート機能の利用ができます。