みなさん、こんばんは。小寺です。
今日ベトナムから戻ってきました。

少し前ですがQuickSightのアップデートがありました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/04/amazon-quicksight-data-ingestion-apis/

そもそもQuickSightって

Amazon QuickSight は、クラウド規模のビジネスインテリジェンス (BI) サービスで、サーバーやインフラを使わずに簡単にインサイトを作成して提供することができるサービスです。
QuickSightの特徴としては、以下が挙げられます。簡単にこちらにもまとめています。
・SPICE と呼ばれるインメモリエンジンにより読み込みがスピード
・ライセンスの前払いコストが不要で、総保有コスト (TCO) を抑えられる。読み取り権限なら月額5USD
・アプリケーションのインストールが不要
・さまざまなデータを 1 つの分析に結合します。
・分析をダッシュボードとして公開し共有でき、他のサイトに簡単に埋め込みできます。
・ダッシュボードで提供する機能を制御できます。
・データベースの詳細なアクセス許可を管理する必要がなく、ダッシュボードを見る人は管理者によって付与されたアクセス権のあるものだけを見ることができます

最近のアップデートを振り返る

re:Inventでの発表とre:Invent前後の発表と分かれてしまうのですが、re:InventでAPI機能強化もありましたね。
re:Inventアップデートを載せておきます。

・Paginated Reports 機能を追加(分割されたページ)
・QuickSight Q:新しい質問タイプを追加 ※日本語未対応
・QuickSight Q:自動データ準備機能の提供 ※日本語未対応/東京未対応
・API機能の強化 + Asset as Code
・データセットの上限が 10 億行に拡張

アップデート内容

QuickSightのAPIの機能拡張がされ、データ取り込みAPIが追加されました!今回追加されたのは以下の2つです。

  1. 取り込みスケジュール API
  2. 増分更新構成 APIデータ取り込み

APIを有効にする前に、コンソールから取り込み更新スケジュールとルックバック ウィンドウを手動で設定する必要があります。
新しい API スイートにより、ユーザーは更新スケジュールと増分更新構成をAPIで対応できるため、開発者側としては、シームレスに自動化および環境の統合ができます。
本アップデート機能でのAPI利用により、他の BIツールから QuickSight への移行も迅速に行えるようになりました。

確認してみる

更新スケジュールから更新を行っておきます。

※増分更新は、指定されたルックバック期間内で、データセットによって定義されたデータのみをクエリします。
この更新は、その期間内に行われたデータセットへの挿入、削除、および変更のすべてをソースからデータセットに転送します。
例えば、SPICE 内にあるデータでその期間内にあてはまるものは削除され、更新されたデータに置き換えられます。増分更新では、更新ごとにクエリおよび転送されるデータが少なくなります。

例えば、1月1日から6月30日までのデータが含まれた 180,000 個のレコードを持つデータセットがあるとします。
7月1日に、7日間のルックバック期間でデータの増分更新を実行します。QuickSight はデータベースにクエリを実行して、6月24日 (7 日前) 以降のすべてのデータ (7,000 レコード) をリクエストします。
QuickSight は次に、現在 SPICE 内にある 6 月 24 日以降のデータを削除し、新しくクエリされたデータを追加します。翌日 (7 月 2 日) も QuickSight は同じ操作を実行しますが、今回は 6 月 25 日からのデータ (同じく 7,000 レコード) をクエリして、同日以降の既存のデータセットからデータを削除します。
毎日 180,000 個のレコードを取り込む代わりに、7,000 個のレコードを取り込むだけでよいことになります。

対象リージョン

本アップデート機能は、Standard EditionでもEnterprise Editionでも利用可能です。
・US East (バージニア北部、オハイオ)
・US West (オレゴン)
・カナダ
・サンパウロ
・ヨーロッパ (フランクフルト、アイルランド、ロンドン)
・Asia Pacific (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京),
・AWS GovCloud


SunnyCloudでは、Amazon QuickSightの「サービスデリバリープログラム」認定を日本国内で初めて取得しました。(こちらの記事をご参照ください)

このサービスデリバリープログラムの認定は、株式会社アイディーエスが提供しているAWS導入支援サービスである「サニークラウド(Sunny Cloud)」において、AWSのデータ分析サービスである「Amazon QuickSight」の導入実績や技術力が評価されたもので、日本のAWSパートナーネットワーク(以下、APN)のコンサルティングパートナーとしては初めての認定取得です。

ぜひ、データ分析に興味のある方はこちらまでお問い合わせください!