みなさん、こんばんは。小寺です。
PostgreSQL16 Betaバージョンがプレビューになりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/05/postgresql-16-beta-1-amazon-rds-database-preview-environment/

お知らせ内容

Amazon RDS for PostgreSQL で PostgreSQL 16 のプレリリースを検証できるようになりました。
元々、PostgreSQL コミュニティは、2023 年 5 月 25 日に PostgreSQL 16 Beta 1 をリリースしました。
同様の機能をRDSでもBeta版として検証できるようになっています。

PostgreSQL 16のアップデート内容

・パフォーマンス改善
PostgreSQL 16では、クエリ実行のパフォーマンスが大幅に向上しています。FULL 結合と RIGHT 結合の並列実行や、string_agg および array_agg 集計関数の並列実行を可能
にするなど、クエリの並列処理がさらに追加されています。
また、SELECT DISTINCT クエリで増分ソートを使用できます。また、ウィンドウ クエリの最適化、RANGE パーティションと LIST パーティションのルックアップの改善、RIGHT クエリと OUTER クエリでの「アンチ結合」がサポートされるようになりました。
PostgreSQL 16 では、COPY を使用したデータの同時一括ロードのパフォーマンスも最大 300% 向上します。
PostgreSQL のクライアント ライブラリである libpq にロード バランシングの導入されるようになりました。

・論理レプリケーションの機能強化
論理レプリケーションを使用すると、PostgreSQL ユーザーは、論理プロトコルを実装する他の PostgreSQL または他の外部システムにデータをリアルタイムでストリーミングできます。
PostgreSQL 16 までは、ユーザーはプライマリ インスタンスでのみ論理レプリケーション パブリッシャーを作成できました。
PostreSQL16からは、スタンバイ インスタンスで論理デコードを実行する機能が追加され、ユーザーにワークロードを分散するためのより多くのオプションを提供します。たとえば、変更を論理的にレプリケートするためにプライマリよりもビジーでないスタンバイを使用するようになっています。

論理レプリケーションのパフォーマンスについても向上がしています!
サブスクライバーが大規模なトランザクションを並行して適用できること、UPDATE または DELETE 操作中に PRIMARY KEY 以外のインデックスを使用して検索を実行できること、初期化中にバイナリ形式を使用してテーブルをコピーできるようになりました。

・開発者側の機能向上
PostgreSQL 16 は、SQL/JSON コンストラクター (JSON_ARRAY()、JSON_ARRAYAGG() など) および ID 関数 (IS JSON) のサポートを含む、JSON データを操作するための SQL/JSON 標準がそのまま実装されています。
このリリースからは、集計セットから任意の値を返す SQL 標準 ANY_VALUE 集計関数が追加になっています。

・セキュリティ機能
新しい事前定義ロールを持つスーパーユーザーが不要で、ユーザーが機能への特権アクセスを許可できる機能が引き続き提供されます。
その機能には、VACUUM、ANALYZE、REINDEX などの操作の実行を可能にする pg_maintain と、ユーザーが論理レプリケーション サブスクリプションを作成できるようにする pg_create_subscription が含まれます。
PostgreSQL16からは、論理レプリケーション サブスクライバは、スーパーユーザーではなくテーブル所有者としてテーブルに対してトランザクションを実行します。

・監視と管理機能
PostgreSQL 16 では、I/O 統計に関する情報を提供する新しい pg_stat_io ビューなど、いくつかの新しい監視機能が追加されています。
バキューム処理やその他のメンテナンス操作のパフォーマンスの向上にも貢献します。
また、ダンプ取得の際、pg_dump にlz4 圧縮と zstd 圧縮の両方のサポートを含む追加の圧縮オプションが追加されています。

・その他の要注目変更点
promote_trigger_file オプションが削除されています。スタンバイを昇格するには、pg_ctl promote コマンドまたは pg_promote() 関数を使いましょう。
また、Autoconf に代わる Meson ビルド システムが導入されました。このリリースでは、将来のリリースで改善される開発機能の基本的なサポートも追加されています。これには、DirectIO を有効にする開発者フラグと、サブスクライバーでorigin=none が指定されている場合に論理レプリケーションを使用して 2 つのテーブル間で双方向にレプリケートする機能が含まれます。

プレビュー版を使ってみるには

RDS データベース プレビュー環境は現在、PostgreSQL の次期メジャー バージョンの開発バージョン、ベータ バージョン、およびリリース候補バージョンをサポートしています。

利用されるには、こちらから接続できます!
RDS データベース プレビュー環境の PostgreSQL データベース インスタンスの価格は、米国東部 (オハイオ) リージョンの本番RDSと同じ利用料で使うことができます。