こんばんは、小寺です。
VPCでelastic network interfaceでプライマリIPv6アドレスがサポートされるようになりました。
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/08/amazon-vpc-primary-ipv6-address-elastic-interface/

アップデート内容

プライマリIPv6 アドレスが利用可能になりました。本アップデートにより、Elastic Network Interface (ENI) に関連付けられたプライマリIPv6アドレスをアドレス変更なく利用できます。
IPv6 アドレスが ENI 上でプライマリにされると、ENI がインスタンスにアタッチされている限り、またはインスタンスが終了するまで、その IPv6 アドレスは削除できません。
プライマリ IPv6 アドレスには、Amazon が提供する IPv6 アドレスまたは Bring Your Own IP (IPv6) アドレスを使うことができます。
IPv4と同様にENIアドレスの追加または削除は、トラフィック フローや接続に影響を与えることなく利用が可能です。

パブリックIPv4アドレスには課金が発生するように

IPv4の枯渇問題として、来年からIPv4アドレスに課金がされるようになりました。
本記事内でどういった内容なのか簡単にまとめてみたいと思います。

2024年2月1日より特定のサービスに割り当てられているかどうかに関わらず、すべてのパブリック IPv4 アドレスの利用に対して 1 IP アドレスあたりに、0.005 USD/時間が課金されます。
Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Relational Database Service (RDS) データベースインスタンス、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) ノード、その他パブリック IPv4 アドレスをアタッチできる AWS サービスを含む、すべての AWS リージョン(商用、AWS 中国リージョン、AWS GovCloud)のすべての AWS サービスに適用されます。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-aws-public-ipv4-address-charge-public-ip-insights/より引用

また、Amazon EC2 の無料利用枠として、2024年2月1日より、最初の12ヶ月間、月間750時間のパブリック IPv4 アドレスが利用可能と発表されています。
なお、補足すると利用者より持ち込まれる Bring Your Own IP (BYOIP) および Customer-owned IP addresses (COIP) は課金がされません。

参考情報はこちら。
▼Amazon EC2 で自分の IP アドレスを使用する (BYOIP)
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-byoip.html

▼Customer-owned IP addresses
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/outposts/latest/userguide/routing.html#ip-addressing

確認してみる

まず、VPCを作成してみます。
コンソールから新規のVPCウィザードを開いて、作成します。その際、IPv6 CIDRブロックでAmazon提供のIPv6 CIDRブロックを選択します。

VPCや関連リソースの作成が完了しました。

作成されたVPCのうち「CIDR」タブの情報を確認してみると、IPv6がアタッチされていることが確認できます。

試しにEC2を先ほど作成したVPCにて起動してみます。
IPv6を自動で割り当てるを「有効化」を選びます。

「高度なネットワーク設定」で「プライマリIPv6を割り当てる」を「はい」にします。

EC2起動後に「ネットワーキング」タブを見てみます。IPv6アドレスが表示されていますね。

ENI情報でも「Primary IPv6アドレス」の表示が確認できました。

プライマリIPv6 アドレスが利用可能になったので、試してみました。