こんばんは、小寺です。
Amazon SESのVirtual Deliverability Manager アドバイザーで推奨事項通知がサポートされました。
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/12/amazon-ses-notifications-delivery-improvement-recommendations/

Virtual Deliverability Manager アドバイザーとは

Virtual Deliverability Manager アドバイザーを使えば、メール送信に問題のある設定を特定することが出来ます。

アドバイザーによるインフラストラクチャの推奨事項は、Open recommendations の表に一覧表示されます。推奨事項は、SPF、DKIM、DMARC、または BIMI レコードが存在しない場合や、形式が正しくない、キーの長さが短すぎるなどの設定に問題がある場合など、標準的な E メール認証の問題を特定します。それらは、影響の重大度、送信ドメインの ID 名、アラートの経過時間によって分類されます。検索バーのリストボックスには、影響レベル、インフラストラクチャカテゴリ、または送信 ID 名でフィルタリングするためのオプションが表示されます。「最終確認日」列には、「ちょうど今」や「15 分前」など、レコメンデーションが最後に更新された相対的な時間が表示されます。最後の列である Resolve issue には、特定された問題の解決方法に関するガイダンスが記載された、Amazon SES デベロッパーガイドの関連セクションへのリンクが表示されます。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ses/latest/dg/vdm-advisor.html#vdm-advisor-eventbridge

アップデート内容

メールの配信率とエンゲージメント率アップの新しい方法が提供されるようになりました。

SES の Virtual Deliverability Manager は、Amazon EventBridge経由で、送信設定のギャップについてユーザにアラート通知するようになりました。
よって、送信設定に不備がある場合にユーザが迅速に対応できるようになり、メールの配信率の向上が見込まれます。

以前から、SES の Virtual Deliverability Manager は、SES コンソールおよび AWS APIからメールの配信性とエンゲージメントを最適化するための推奨事項機能がありました。

今回のアップデートにより推奨事項をチェックしてアクションが必要かどうかを確認したり、カスタム ワークフローを実装して変更の推奨事項のモニタリングができます。
Amazon EventBridge でサポートされているチャネルを使用して、新しい推奨事項が見つかったときに通知を受け取り、既存の推奨事項がいつ解決されたかを確認できるようになりました。
通知を Amazon SNS にルーティングすることで電子メールまたはテキスト通知を受信したり、AWS Lambda にルーティングすることでカスタム ワークフローをトリガーしたりすることができます。

アドバイザーからの通知がない場合は、未解決の推奨事項がないことを示すメッセージが表示されます。定期的にアドバイザーを確認することをお勧めします。

Virtual Deliverability Manager アドバイザーを確認してみる

Virtual Deliverability Manager アドバイザーを有効にするには、まず「 Virtual Deliverability Manager 」を開始します。

エンゲージメントの追跡をオン/オフどちらかを選択し「次へ」をクリックします。

最適化された共有配信をオン/オフどちらかを選択し「次へ」をクリックします。

セットアップは次画面で確認して完了です。

未解決の推奨事項は、影響レベル別にソートされて Virtual Deliverability Manager アドバイザーに表示がされます。


            影響レベル別にソートされて Virtual Deliverability Manager アドバイザーに表示された、未解決の推奨事項。