こんにちは!SunnyPay事業部の磯野です!
AWSのクラウド費用管理でよくある悩みは、「先月よりコストが増えているが、その原因がすぐにわからない」という点です。
従来のレポートでは期間ごとの比較や詳細分析に手間がかかるケースが多く、費用の変化を素早く理解したいニーズがありました。
そこで登場したのが、AWS Cost Explorer の新機能「Cost Comparison」です。
2025年5月に公式で提供開始され、ある2つの月のコスト差分と、その変動要因を自動で分析・可視化できる機能になっています。
この記事の結論
Cost Comparison は、異なる2か月間のAWSコストを自動で比較し、大きな変動を引き起こした主要な要因(サービス、使用量、クレジット/払い戻し、割引など)を特定できる視覚的な分析機能である。 複数ビューの切り替えやスプレッドシートへのエクスポートといった手動作業を最低限に抑え、コスト変動のインサイトを迅速に提供する。 AWSの標準コンソールで追加料金なしに利用でき、日常的なコスト分析やチーム共有レポートにも適している。
■目次
この記事はこんな人にオススメ
- 現在のAWS利用コストの増減理由を素早く把握したい FinOps/クラウド管理者
- 月次レポート作成を効率化したい 経営/財務担当者
- 実運用での費用分析ノウハウを強化したい AWSエンジニア
Cost Comparison とは?
Cost Comparison は、AWS Cost Explorer 上で 2つの任意の月を選んでコストを比較し、変動要因を分析する機能です。比較ビューには以下が含まれます
- 2つの期間の総費用と差分(増減額/率)
- 最大変動を示すコストドライバー(サービス、アカウント、リージョンなど)
- 使用量の変化、クレジット・割引の影響など 多角的な費用要因分析
- コンソールホームの「Top Trends」ウィジェットから主要な変動上位10項目を確認でき、より深い分析は Cost Explorer 内の比較ビューで行います

できること(メリット)

月次・四半期コストレビューの効率化
これまでは前月比レポートをエクスポートし、Excel等で比較していた作業が不要になり、クリックベースで変動傾向を可視化できます。
変動要因の原因分析が容易
Cost Comparison は単純な差額比較ではなく、どのサービスや割引、使用量の変化がコストに影響したかまで示します。
たとえば、EC2の使用増加や割引適用率の変化が主因かどうかを一目で把握できます。
チーム共有・レポート作成がスムーズ
可視化された比較データは社内報告資料にそのまま活用しやすく、FinOpsミーティングや経営陣への月次報告でも役立ちます。
利用方法のポイント
利用は AWS Billing & Cost Management コンソールから行います。
- コンソールホームの「Top Trends」ウィジェットで主要コスト変動を確認
- AWS Cost Explorer を開く
- 比較(Compare)ビューを選択し、2つの月を指定
- 表示された差分とドライバーを分析・フィルタリング
※ 詳細設定でアカウント、サービス、タグ別など多様なディメンションで深掘り分析も可能です。
2月24日のセミナーでは、実際のデモ画面をお見せしながら「Cost Comparison」の使い方を解説します。 →セミナーお申し込みはこちら
注意点・制限
「似たようなサービスとどう違うの?」という疑問にお答えします。
権限設定が必要
IAM ポリシーで Cost Explorer の比較機能にアクセスする権限(例:ce:GetCostAndUsageComparisons)が必要です。
過去データの保持
比較可能な期間は 直近 13か月 が基本ですが、詳細データを有効にしている場合は最大 38か月まで遡れる場合があります。
過去データの保持
比較可能な期間は 直近 13か月 が基本ですが、詳細データを有効にしている場合は最大 38か月まで遡れる場合があります。
API利用時の注意
API での呼び出しにも対応しますが、IAM権限の設定や適用範囲の調整が必要になります(料金には API リクエストの標準料金が適用されます)。
Cost Comparison 機能の活用方法をセミナーで解説します。

この Cost Comparison 機能の活用方法を 2月24日(火)にオンラインセミナーで詳しく解説予定です。
セミナーでは実際の画面を使ったデモンストレーションや、現場での分析ポイント、よくある運用パターンについて解説します。詳細は以下の案内ページをご覧ください。
まとめ(編集後記)
AWS Cost Explorer の Cost Comparison 機能は、「どこが変わったのか」を 直感的かつ迅速に把握するツールとして、月次コスト分析の負荷を大きく軽減します。FinOps やクラウドコストガバナンスの実務でも扱いやすく、関係者との共通理解にも役立ちます。
まずはコンソールで試しに比較ビューを開いてみて、コスト増減のドライバーを掴んでみてください。