みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
新しくAWSのパフォーマンスダッシュボードが利用できるようになりました。

「公共部門のサービスのデータドリブンのパフォーマンスを伝達するためのカスタマイズ可能なダッシュボード」となっていますが、公共部門でなくとも一般的に利用が可能です。

https://aws.amazon.com/jp/solutions/implementations/performance-dashboard-on-aws/

■AWSのパフォーマンスダッシュボードとは

パフォーマンスダッシュボードを利用することにより、理解しやすいかたちでデータの視覚化ができます。
提供されるテンプレートから、ダッシュボードに表示したいデータを手動で追加、CSVのアップロードにより、可視化をすることができます。

https://docs.aws.amazon.com/solutions/latest/performance-dashboard-on-aws/welcome.htmlより引用

■どうやって利用するの?

AWS CloudFormationテンプレートによって、デプロイをして利用します。
テンプレートはこちらから。
以下がテンプレートに含まれるサービスです。

1)HTML ページ、CSS スタイルシート、Javascript コードを含むウェブフロントエンドをホストおよび提供するための Amazon CloudFront ディストリビューションと Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケット。
2)アプリケーション機能を実行する AWS Lambda 関数にアクセスするためにウェブフロントエンドによって呼び出される API をホストする Amazon API Gateway リソース。
3)Node.js を利用して関数を実行し、ダッシュボードの作成と提供に関連するデータにアクセスする AWS Lambda 関数。
4)ダッシュボードとデータセットに関するメタデータを格納するための Amazon DynamoDB テーブル。
5)ダッシュボードで使用されるデータセットを保存するための Amazon S3 バケット。
6)ダッシュボードを作成するユーザーの ID を保存するための Amazon Cognito ユーザープール。

https://aws.amazon.com/jp/solutions/implementations/performance-dashboard-on-aws/より引用

■利用料金は?

以下の前提条件に基づくと、1ヵ月約38ドルで利用ができます。
・5,000人がダッシュボードを利用、1日の利用時間は10分、1分に2回クリック、ダッシュボードは10個のチャートがあり、データサイズは各500KB
・4人がダッシュボード編集のため8時間/営業日利用
・US East(N.Virginia)リージョンを利用
・ダッシュボードの結果をロードするのは、1ヵ月で3万回、つまり1人あたり月に6回。

この前提条件を超える利用には当然、追加で使った分だけコストがかかります・・。

■利用するときの注意点

AWS パフォーマンスダッシュボードは、Amazon Cognitoを利用しているため、 Cognitoが対応していないリージョンでのご利用はできません。

また、各サービスはデフォルトのサービス上限があります。
CloudFront、API Gateway、Lambdaの1秒あたりのリクエスト制限を超える場合は各開発者向けのガイドを参考に調整が必要です。

■まとめ

いかがでしたでしょか。AWSパフォーマンスダッシュボード、今後活用していきたいですね。

ここからは所感です。
「警察や消防、水資源、廃棄物収集などの主要な地域のサービスのほか、デジタルトランスフォーメーション戦略やパンデミックへの対応などの大規模な取り組みの主要なパフォーマンスメトリクスを測定して共有できます」というサービス紹介からも政府のクラウド活用の方針を受けて、クラウドとしてデータ利活用を提供するサービスだな、と感じました。

ユーザ毎の業務要件に応じた、データ可視化というよりは、再利用可能な部品を組み合わせて、ユーザが見たいデータを確認できる点が特徴ですね。クラウド・バイ・デフォルト原則(※1)にある「共通的に必要とされる機能は共通部品として共用できるよう、機能ごとに細分化された部品を組み合わせる設計思想に基づいた整備を推進する”」にもマッチしていますよね。

SunnyCloudを提供するIDSは政府機関・教育機関・非営利団体を支援するソリューションと経験をもつパートナーとして「AWS 公共部門パートナープログラム」の認定を受けています。

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※1 令和2年12月25日に閣議決定されたデジタル・ガバメント実行計画に、 「クラウド・バイ・デフォルト原則を踏まえた政府情報システム の整備(◎内閣官房、◎総務省、全府省) 」が含まれています。

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