みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

RDS for PostgreSQLとMySQLで新しいRDS マルチ AZ オプションが導入されました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/03/amazon-rds-multi-az-transaction-commit-latency/

アップデート内容

Amazon RDS for PostgreSQLとMySQLで新しマルチAZデプロイメントオプションが利用可能になりました。

RDSはこれまでもマルチAZデプロイメントが利用可能でしたが、これはスタンバイ側のDBはデータのキャッチアップのみ実施しており、スタンバイにはアクセスできませんでした。

いざという時には、スタンバイに切り替えができるけど、スタンバイDBへ切り替えるにはある程度のダウンタイムは許容するという考え方でした。

このアップデートにより、マルチAZ機能が3つのAZに分散され、スタンバイDBも読み取りアクセス可能になっています。このスタンバイ DB インスタンスは、追加のリードレプリカ DB インスタンスは不要で、読み取りトラフィックを処理できます。

このアップデートのメリットとは

Amazon RDS DB インスタンスの可用性と耐久性が強化されました。
このアップデートにより、AZ間のフェイルオーバーが高速になる(通常35秒以内)というメリットがあります。
また利用するR6gd/M6gdインスタンスが持つ高速なNVMe SSD(ローカルインスタンスストレージ)を利用して、トランザクションコミットパフォーマンスを最適化します。

使ってみよう

(1)オレゴンリージョンで、データベースの新規作成を行います。
ここでは、PostgreSQLを選びます。

(2)テンプレートは「本番稼働用」を選ぶと、「可用性と耐久性」欄に「Multi-AZ DB Cluster」が表示されています。
「Multi-AZ DB Cluster」を選びます。

これで、今回の新デプロイオプションを利用したデータベースの作成ができるようになります。

対応リージョン

2022年3月時点では、以下の3リージョンで対応しています。
・米国東部 (バージニア北部)
・米国西部 (オレゴン)
・欧州 (アイルランド)

また、対応できるバージョンは以下の通りです。
・Amazon RDS for PostgreSQL (バージョン 13.4 および 13.5)
・Amazon RDS for MySQL (バージョン 8.0.28)

まとめ

・Amazon RDS for PostgreSQLとMySQLで新しマルチAZデプロイメントオプションが利用可能
・新しいマルチAZデプロイメントオプションでは、マルチAZ機能が3つのAZに分散される
・スタンバイDBも読み取りアクセス可能

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