みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

先週、Amazon EKS Anywhere キュレーションパッケージの公開プレビューが開始されました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/05/amazon-eks-anywhere-curated-packages-preview/

Amazon EKS Anywhereとは

Amazon EKS Anywhereは、簡単にいうとオンプレミスでもクラウドでもコンテナーサービスを利用できる「Amazon EKS」のデプロイオプションです。
Amazon EKS Anywhereのソフトウェアはオープンソースとして公開されていて、Amazon EKSおよびAmazon EKS Anywhereで用いられているKubernetesディストリビューションも、AWSがオープンソースの「Amazon EKS Distro」として公開されています。

つまりAmazon EKS Anywhereを使うことで、EKSの環境(EKSディストリビューション、 EKS Distro)をAWS以外にもデプロイが可能となります。例えばローカルPC上やVMware vSpehre上にEKS distroを導入することが可能です。

Amazon EKS Anywhereの基になるサービスであるAmazon EKSは、AWSのクラウド上でKubernetesによるコンテナオーケストレーション、ノードプロビジョニング、Kubernetes自身のパッチ適応や更新、統合的な管理コンソールなどをマネージドサービスで提供します。

Amazon EKS Anywhere キュレーションパッケージとは

Amazon EKS Anywhere キュレーションパッケージは、Amazon EKS Anywhereクラスターのコア機能を拡張したものです。
公開プレビューである2022年5月13日Harbour パッケージがよりローカルコンテナレジストリとしてインストールができるようになっています。

Harbourって聞いたことがありますか?
Harbourとは、コンテナイメージを管理するためのプライベートなレポジトリです。通常、dockerを使ってnginxをインストールときは、イメージをどこかしらから取得してきます。そのイメージをプライベートでローカルのレポジトリとして管理するのがHarbourです。
セキュリティ面から考えると、検証が十分ではないイメージを誤ってpullリクエストを投げて公開してしまうのはリスクがあると考えるケースで、Harbourが使われます。

オンプレミスで「Kubernetes」クラスターを作成、操作するためのインストール可能なソフトウェアパッケージと、クラスターのライフサイクルをサポートするための自動化ツールが提供されているEKS Anywhereに新たなキュレーションパッケージが追加されました。
オンプレミスで実行する必要のあるコンテナー環境をお持ちのお客さまで、その上、クラウドと同様の管理プロセスが必要というシナリオにマッチするEKS Anywhereを使い、セキュリティを強固に、かつAWSのサポートするパッケージだけで利用が進められるようになるのは大きなメリットですよね。

料金

EKS Anywhere パッケージコントローラーと EKS Anywhere Curated Packageについては、2022年5月時点で、AWS のサービス条件 (「ベータ版とプレビュー」を含む) の適用対象となる)「プレビュー機能」として提供されます。公開プレビューの期間は、機能追加や拡充がされていきますので、この時点ではまだ料金は未確定です。
一般提供が開始される際に、サービス料金や課金の体系が確定し、GAと同時に発表される予定です。

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