みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

Amazon EFSでNFSマウントあたりのファイルロックの最大数を増やすことができ、メッセージブローカーや分散分析アプリケーションなど、大量の同時ロックを必要とする用途にも対応ができるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/05/amazon-efs-larger-number-concurrent-file-locks/

Amazon EFSとは

Amazon Elastic File System (Amazon EFS) について、改めてまとめてみました。
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) とは、AWS クラウドサービスおよびオンプレミスリソースで使用するための、シンプルでスケーラブルな、フルマネージドの伸縮自在な NFS ファイルシステムです。
以下の特徴があります。

・伸縮自在でスケーラブル
ファイルを追加または削除すると、Amazon EFS がアプリケーションを中断することなくファイルシステムのストレージ容量を自動的に追加します。

・フルマネージド型
共有のファイルシステムストレージを提供するフルマネージド型サービスで、
ファイルストレージのインフラストラクチャを管理する必要がありません。
デプロイ、パッチ適用、メンテナンス不要で使いたいときに、すぐ共有ファイルシステムが作成できます。

・高い耐久性
1 年で 99.999999999% (イレブンナイン) の耐久性を実現できるように設計されています。
EFS 標準および EFS 標準 – IA ストレージクラスは、アベイラビリティーゾーン全体が失われてもデータは維持される仕組みです。

・スケーラブルなパフォーマンス
汎用ワークロードに必要なスループット、IOPS、低レイテンシーを実現するよう設計されています。
最も高負荷のワークロードでは、10 GB/秒を超えるパフォーマンスと最大 500,000 IOPS をサポートできます。

・共有型ファイルストレージ
何千もの接続に対して安全なアクセスが提供されます。
Amazon EC2 インスタンスとオンプレミスサーバーは、NFSv4 プロトコル経由で、従来のファイルアクセス許可モデル、ファイルロック機能、階層ディレクトリ構造を使用して、共有の Amazon EFS ファイルシステムに同時にアクセスできます。
オンプレミス環境では、 AWS Direct Connect または AWS VPN を介してのアクセスが可能です。

・スループットモード
ファイルシステムが達成できる全体的なスループットモードとして2つのモードを提供しています。
バーストスループットモードでは、スループットはファイルシステムのサイズに合わせてスケールされ、動的にバーストされます。
プロビジョンドスループットモードでは、デフォルトのバーストモードより高い専用スループットを必要とするアプリケーションをサポートします。

アップデートでのうれしいこと

NFS マウントが取得できる同時ファイルロック数が以前は8,192から65,536 にアップしました。
本アップデートは特にアクションすることなしに利用ができます。
既存のファイルシステムにも新規のファイルシステムにも自動的に適用がされます。

どのようなシーンで活用できる?

アップデートのお知らせ例としては、メッセージブローカーや分散分析アプリケーションが挙げられています。

メッセージブローカーについて、簡単に説明すると異なるシステム間でメッセージをやり取りする際に、中間システムとしてメッセージ格納領域を管理する機能をです。
ここでのメッセージのやり取りについては、SMSのようなメッセージではなく、システム間でやり取りされるメッセージのことです。
アプリケーション、システム、サービスが相互に通信して、情報を交換することを意味します。AWSだとAmazon MQがまさにマネージドなメッセージブローカーサービスですね。

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