みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。
AWSコスト異常検出がより便利に使えるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/08/aws-cost-anomaly-detection-simplified-interface-anomaly-exploration/

AWSコスト異常検出とは

AWSコスト異常検出(AWS Cost Anomaly Detection)は、機械学習モデルを利用して、異常なAWSコストの発生を検出することができるサービスです。
AWSコスト異常検出を使うことで、想定外のコストが発生することを減らすことができ、アラートを受信することができます。

通常のコストのアラート(Billing Alert)は、あるしきい値を超えると自動的に通知がされる仕組みです。
一方でAWSコスト異常検出とは、アラートの詳細設定として、100USDを超えたときなど通知を限定することができますが、異常検出の仕組としては、自動的にチェックをし、利用の経過とともに機械学習モデルで学習をしていくさため、異常 (パーセントや USD の増加など) を定義する必要はありません。

AWSコスト異常検出を設定してみる

Cost Explolerから異常検出を設定してみます。

(1)AWS Cost Exololerを有効に設定して、AWSコスト管理画面から「コスト異常検出」を選びます。

(2)コストモニターを作成します。「ご利用開始にあたって」をクリックします。

(3)Cost Anomaly Detectionへようこそ!画面が表示されるので、「ツアーをスキップする」をクリックします。

(4)「コストモニター」タブを選んだうえで、「モニターを作成」をクリックします。

(5)「モニタータイプ」を選ぶ画面へ遷移します。
ここでは、「AWSのサービスー推奨事項」を選びました。モニター名の入力が必要なので、「cost-recommend」として「次へ」をクリックします。

(6)アラートのサブスクリプションを設定します。
ここでは、新たなサブスクリプションを作成し、サブスクリプション名を「cost-abnormal-notice」としました。
しきい値は「10,000USD」とします。
ここでの意味は利用料が10,000USDを超えた場合ではなく、検出された異常値が10,000USD以上のときに通知を受けるという意味です。

アラート頻度については、「個々のアラート」、「日次の要約」、「週次の要約」の3つから選ぶことができます。
・個々のアラート:異常が検出されたときにすぐにアラート受信ができます・
・日次の要約:異常が検出されると、アラートは日別の概要を通知します。
・週次の要約:異常が検出されると、アラートは週別の概要を通知します。

今回は「日次の要約」で設定を行いました。

この手順で設定自体は完了です。

今回のアップデート

今回のAWSコスト異常検出のアップデート内容は以下の4点です。
・特定された異常とその潜在的な根本原因とを詳しく記した Anomaly Details ページの、各セクションの区別がより明確に、わかりやすくなりました。

Overview および Monitor Details ページの異常履歴のセクションに、 異常が最初に発見された日と最後に観察された日の両方の情報が確認できるようになりました。

・ルートユーザーの IAM アクセスのアクティブ化設定における、アクセス権限のギャップを示すエラーメッセージが画面にはっきりと表示されるようになりました。

・異常の根本原因が特定されていない場合に表示される、関連する FAQ ページへのリンクが更新されるようになりました。

まとめ

AWSコスト異常検出を設定してみました。設定も簡単で、AWSコスト異常検出を利用するだけなら費用はかかりません(通知費用のみです)
いつの間にか無駄な料金が発生していた、ということをリアルに検知することもできるので、ぜひ社内でも活用してみたいと思います。