みなさん。こんばんは。小寺です。
re:Invent 2022で発表されたENA Expressで追加で15のEC2インスタンスがサポートされるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/02/ena-express-15-new-ec2-instances/

ENA Expressとは

ENA Expressは、これまでも Elastic Fabric Adaptersが機能するように設計された、Scalable Reliable Datagram (SRD) プロトコルをベースに構築されています。 ENA Express は、トラフィックフローの P99 レイテンシーを最大 50%、P99.9 レイテンシーでは (TCP と比較して) 最大85%削減すると同時に、シングルフローの最大帯域幅を 5 Gbps から 25 Gbps に増加させます。つまり、フローあたりの帯域幅が大幅に増加するとともに、その変動幅が大幅に減少します。発表時の過去ブログはこちらから。発表時は 16xlarge サイズの c6gn インスタンスがされており、追加のインスタンスファミリーとサイズについても準備中とのことでした。

ENA Expressを有効にしてみる(AWS公式ブログ)

ENA Express を有効にするには、対象のインスタンスを選んで AWS マネジメントコンソールを使用して、ENA Express を有効化します。

ENI を見つけて選択し、[Actions] (アクション) メニューから [Manage ENA Express] (ENA Express を管理) をクリックします。

ENA ExpressおよびENA Express UDPのEnableにチェックを入れて「Save」をクリックするだけです。とても有効化自体はシンプルな手順で対応ができます。

今回のアップデート

ENA Express が新たに 15 のインスタンスのサポートを開始しました。追加されたのは、C6i.32xlarge、C6i.metal、C6id.32xlarge、C6id.metal、M6i.32xlarge、M6i.metal、M6id.32xlarge、M6id.metal、R6i.32xlarge、R6i.metal、R6id.32xlarge、R6id.metal、i4i.32xlarge、i4i.metal、im4gn.16xlarge です。

ENA Expressのその他の特徴

ENA Express を設定すると、アベイラビリティーゾーン内のサポートされている任意の 2 つのインスタンス間で機能します。ENA Express は、EC2 インスタンス間の互換性を検出し、通信中の双方のインスタンスで ENA Express が有効になっている場合に SRD接続ができるようになります。接続が確立されると、SRD とそのパフォーマンス上の利点をトラフィックで活用できます。このような SRD 接続の詳細なモニタリングは、最新の Amazon Linux AMI で利用可能な ethtool メトリクスでも対応可能です。

・アクセス:CLI、API、CloudFormation、CDK での利用もサポートされています。
・フォールバック:TCP または UDP パケットが SRD 経由の送信に対応していない場合は、通常の方法で送信されます。
・UDP : SRD は、複数のネットワークパスを利用して、それらにパケットを振り分けます。これは通常、パケットが順番通り到着することを、ある程度想定しているアプリケーションにとっては負荷となります。しかし、ENA Express の場合は、配信前の UDP パケットの順番が自動的に復旧されるので、アプリケーション側の負担をなくしています。UDP 上に独自の信頼性レイヤーを構築している場合、またはアプリケーションがパケットに対し順番どおりの到着を要求していない場合は、ENA Express に対しUDPではなく TCP を有効にします。
・リソース使用率:ENA Express では、パケットの処理に Nitro Card のリソースを使用します。この処理方式により、処理されるパケットごとに数マイクロ秒のレイテンシーが発生します。また、特定のインスタンスにおいて、1 秒間に処理できる最大パケット数に、さほど大きくはありませんが、測定可能な影響も与えることがあります。小さなパケットサイズを高いパケットレートで処理するようなケースには、ENA Express が適していない場合があります。このケース以外であれば、SRDを有効にするだけで、フローあたりの広い帯域幅と、一貫性のあるレイテンシーが活用できます。
・料金 :追加料金なしで、簡単な設定で利用できます。

対象リージョン

全ての商用リージョンで対応しています。