みなさん、こんばんは。小寺です。
Amazon Lightsail for Researchが利用可能になったので、どのような機能なのか?お伝えします。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/03/amazon-lightsail-research/

Amazon Lightsail for Researchとは

Amazon Lightsail for Researchは、研究者や学生がクラウド上で数回クリックするだけで高性能CPUやGPU研究用コンピューターを簡単に作成および管理できるようにする新しいサービスです。
プリインストールされた Jupyter、RStudio、Scilab、VSCodium、または研究用コンピューターのネイティブUbuntuオペレーティングシステムなど、好みの統合開発環境 (IDE) を使うことができます。

Amazon Lightsail for Researchを利用することで、大規模なデータセットの分析や複雑なシミュレーションの実行に、自分の研究用ラップトップや学校の共有コンピューターを使用する必要はありません。独自の研究環境を作成し、Web ブラウザーを介してリモートで研究用コンピューターで実行されているアプリケーションに直接アクセスできます。また、シンプルな Web インターフェイスを介して、研究用コンピューターに簡単にデータをアップロードおよびダウンロードできます。
従量課金制の料金体系なので、使っていないときは、コンピューターを自動的に停止できる予算管理を使用することもできます。研究用 Lightsail には、コンピューティング、ストレージ、データ転送のすべてが含まれた価格体系になっています。
よって研究用コンピューターとして、利用される期間に対して支払う金額を正確に把握することができます。

Amazon Lightsail for Researchの特徴

既存の Lightsail インスタンスと同様に、実行中の Lightsail for Research 仮想コンピューターにアタッチできる追加のブロックレベル ストレージ ボリューム (ディスク) を作成できます。
ディスクは更新頻度が高いデータのプライマリ ストレージ デバイスとして使用できます。
独自のストレージを作成するには、[ストレージ] と [ディスクの作成] を選択します。

データのポイント イン タイム コピーであるスナップショットを作成することもできます。 Lightsail for Research 仮想コンピューターのスナップショットを作成し、それをベースラインとして使用して新しいコンピューターを作成したり、データをバックアップしたりできます。
スナップショットには、スナップショットが作成された瞬間からコンピューターを復元するために必要なすべてのデータが含まれています。
スナップショットからコンピュータを作成して復元すると、新しいコンピュータを簡単に作成したり、スナップショット バックアップを使用してコンピュータをより大きなサイズにアップグレードができます。
スナップショットを自動取得するように設定しておけば、アプリケーションで問題が起きたときに簡単に復旧することができます。

定義したコスト管理ルールを使用して、Lightsail for Research 仮想コンピューターの使用量とコストを管理できます。
選択した期間の平均 CPU 使用率が所定のレベルを下回った場合にコンピューターの実行を停止するルールを作成できます。

Amazon Lightsail for Researchのタイプ

・標準タイプ
標準タイプはコンピューティングに最適化されており、高性能プロセッサの恩恵を受けるコンピューティング バウンド アプリケーションに最適です。

NamevCPUsMemoryStorageMonthly data
transfer allowance*
Standard XL48 GB50 GB0.5TB
Standard 2XL816 GB50 GB0.5TB
Standard 4XL1632 GB50 GB0.5TB

・GPU タイプ
汎用 GPU コンピューティング用の高性能プラットフォームを提供します。
これらのバンドルを使用して、科学、工学、およびレンダリングのアプリケーションとワークロードを高速化することができます。

NameGPUvCPUsMemoryStorageMonthly data
transfer allowance*
GPU XL1416 GB50 GB1 TB
GPU 2XL1832 GB50 GB1 TB
GPU 4XL11664 GB50 GB1 TB

Lightsail for Researchを使ってみよう

(1)開始するには、Lightsail for Research コンソールに移動します。

(2)「仮想コンピューターの作成」を選び、新しい研究用コンピューターを作成し、コンピューターにプレインストールするソフトウェアと、作成する研究用コンピューターの種類を選択します。

(3)コンピュータにインストールするアプリケーションと配置する AWS リージョンを選びます。
Jupyter、RStudio、Scilab、および VSCodium をサポートしています。これらの IDE アプリケーションのインターフェイスを介して、追加のパッケージと拡張機能をインストールできます。

(4) 次に、一定量のコンピューティング (vCPU または GPU)、メモリ (RAM)、SSD ベースのストレージ ボリューム (ディスク) スペース、および毎月のデータ転送許容量を含む、目的の仮想ハードウェア タイプを選択します。バンドルは、時間単位およびオンデマンド ベースで課金されます。

(5)仮想コンピュータ名を入力して、「仮想コンピュータを作成する」をクリックしてしばらく待つと無事に作成が完了しました。

利用可能なリージョン

ローンチ時点での利用可能なリージョンは以下の通りです。

・米国東部 (オハイオ)
・米国西部 (オレゴン)
・アジアパシフィック (ムンバイ)
・アジアパシフィック (ソウル)
・アジアパシフィック (シンガポール)
・アジアパシフィック (シドニー)
・アジアパシフィック (東京)
・カナダ (中部)
・欧州 (フランクフルト)
・欧州 (アイルランド)
・欧州 (ロンドン)
・欧州 (パリ)
・欧州 (ストックホルム)