2025年12月2日から、AWSのサポートプランが新しくなりました。 これまでのプラン内容や対応方法が見直され、より利用しやすい形へと変わっています。
今回のコラムでは、新しいサポートプランの特徴をわかりやすく整理し、従来のプランとの違いを比較しながらご紹介します。
■目次
1. 旧サポートプランと新サポートプランの比較
旧のサポートプランと新しいサポートプランを比較してみました。
【旧AWSサポートプラン】
| プラン名 | 料金 | 問い合わせ応答時間 | 問い合わせ手段 | Trusted Advisor |
| Developer | 最低29 USD/月 または利用料の3% | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 | ・メール | 一部 |
| Business | 最低100 USD/月 または利用料に応じた段階制料金 (最大10%→最小3%) | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 【本番障害時】 4時間以内 【本番ダウン時】 1時間以内 | ・メール ・チャット ・電話 | フルアクセス |
| Enterprise On-Ramp | 最低5,500 USD/月 または利用料の10% | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 【本番障害時】 4時間以内 【本番ダウン時】 1時間以内 【ビジネスクリティカル時】 30分以内 | ・メール ・チャット ・電話 ・TAM経由の直接相談 | フルアクセス |
| Enterprise | 最低15,000 USD/月 または利用料に応じた段階制料金 (10%→3%) | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 【本番障害時】 4時間以内 【本番ダウン時】 1時間以内 【ビジネス/ミッションクリティカル時】 15分以内 | ・メール ・チャット ・電話 ・専任TAMとの定期ミーティング | フルアクセス |
【新AWSサポートプラン】
| プラン名 | 料金 | 問い合わせ応答時間 | 問い合わせ手段 | Trusted Advisor |
| Business Support+ | 最低29USD/月 または利用料に応じた段階制料金(最大9%→最小3%) | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 【本番障害時】 4時間以内 【本番ダウン時】 1時間以内 【ビジネス/ミッションクリティカル時】 30分以内 | ・AIを利用した24時間365日の応答サービス ・メール ・チャット ・電話 | フルアクセス |
| Enterprise Support | 最低5,000USD/月 または利用料に応じた段階制料金(最大10%→最小3%) | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 【本番障害時】 4時間以内 【本番ダウン時】 1時間以内 【ビジネス/ミッションクリティカル時】 15分以内 | ・AIを利用した監視とデータ分析によるリスクを特定 ・メール ・チャット ・電話 ・ 専任TAM の直接相談 | フルアクセス |
| Unified Operations | 最低50,000 USD/月 または利用料に応じた段階制料金(最大10%→最小5%) | 【通常時】 24時間以内 【システム障害時】 12時間以内 【本番障害時】 4時間以内 【本番ダウン時】 1時間以内 【ビジネス/ミッションクリティカル時】 5分以内 | ・24時間監視とAIを利用した自動化でリスクを事前に検知 ・メール ・チャット ・電話 ・ TAM+ドメインエンジニア+請求専門家などの専任チームが支援 | フルアクセス |
表にまとめましたが詳しく調べていきます。
【Business Support + 】
Business Support+ は、従来の Developerプランと同等の価格で利用できる新しいAWSサポートプランです。 これまでの Business Support料金の最低価格より71%もお得 になっています。
サポート内容についても強化されております。
- GenAIによるリアルタイムで状況に応じた応答 New
- システムダウン時の人的対応が30分以内(従来の2倍の速さで対応)New
- 24時間365日、電話・ウェブ・チャットを通じて、クラウドサポートエンジニアにいつでも相談可能
- お客様のユースケースに合わせて、AWSエキスパートが設計や最適化のアドバイス等アーキテクチャガイダンスを実施
- AWS Trusted Advisorのベストプラクティスに基づく500以上のチェック項目が利用可能
- AWSサポートAPIにより、ケース管理をプログラムで自動化でき、効率的な運用が可能
- 他社製ソフトウェアとの相互運用性や設定、トラブルシューティングも支援
現在 Business Support をご利用いただいている場合、 Business Support+ に切り替えることで、システムダウン時の応答時間が従来の半分の速さで対応してもらえるようになります。
より迅速なサポートを受けられるため、変更をご検討いただく価値が十分にあるかと思います。
【 Enterprise Support 】
従来のEnterpriseサポートと比較した場合、最低価格が67%Offで利用可能となります。こちらもサポート機能が追加されております。
- 追加料金なしでAWSのセキュリティインシデント対応を実施 New
- AWS Countdownを活用し、大規模リリースや移行といった重要イベントを成功へ導くための計画立案と実行支援を提供
- 専任のテクニカルアカウントマネージャー (TAM)
- 本番環境での重大障害に15分以内で対応
- AWS専門家が定期的にレビューを行い、最適化の機会や改善点を提案
- 問題が起きる前にリスクを特定し、改善策を提案する予防的なサポートを提供
【 Unified Operations Support 】
AWSの専門家チームとAIを組み合わせて、 ミッションクリティカルな運用を安心して進められるよう支援する最上位のサポートプランが発表されました。
- 専任のテクニカルアカウントマネージャー(TAM)、ドメインエンジニア、指定シニア請求・アカウントスペシャリストによる 継続的にサポート を提供 New
- AWS Countdown Premiumの定期サブスクリプション 1回
- 本番環境で重要なシステムを対象に、リスクや改善点を事前にチェック
- お客様の環境に合わせた運用マニュアルを提供し、効率的で安全な運用を支援
- 24時間365日監視により、問題を早期に検知し、必要なアラートを即時に通知
- 重大な障害が発生した場合、サポートエンジニアが5分以内に対応開始
新しく強化されたAWSサポートプランについて New and enhanced AWS Support plans add AI capabilities to expert guidance | AWS News Blog
2.サポートプラン変更手順
サポートプランの変更手順について、記載します。今回はビジネスサポートからビジネスサポートプラスに変更していきます。
①AWSコンソールにログインし、「サポート」を検索する
②「サポートプランの管理」をクリックする

③「ビジネスサポートプラス」の「使用を開始」をクリックする

④「組織」と「マイアカウント」を選択する
今回は「マイアカウント」を選択し「確認」をクリックする
【組織】
AWS Organizationsを使っている場合、組織に属するすべてのメンバーアカウントが対象となり、選択したサポートプランが一括で適用が可能
【マイアカウント】
特定のアカウント単位でサポートプランの適用が可能
以上でサポートプランの変更が完了となります。 なお、旧サポートプランをご利用中のお客様は 2027年1月1日まで継続利用が可能 とのことですが、 できるだけ早めに移行計画を立てていただくと安心かと思います。
3.まとめ
今回のサポートプランのアップデートにより、従来よりも回答時間が短縮され、より迅速な対応が可能になりました。旧サポートプランをご利用の方は早めの移行のご検討をお願い致します。
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