2026年1月6日、Amazon ECS に待望のアップデートがありました。

これまで EC2 起動タイプでのみ利用可能だった Linuxタスクの 「tmpfs(メモリベースの一時ファイルシステム)」のマウントが、ついに AWS Fargate および ECS マネージドインスタンス でもサポートされました。

これにより、Fargate 環境であってもコンテナ内の RAM(メモリ)上に一時的なファイル領域を作成できるようになり、高速な I/O やセキュリティ要件への対応が柔軟に行えるようになります。

アップデートについて調べた内容をまとめます。

■目次

  1. そもそも tmpfs とは?
  2. AWS Fargate および ECS マネージドインスタンス で tmpfs を使えるメリットとは?
  3. まとめ

1. そもそも tmpfs とは?

tmpfs(テンプエフエス) は、一言でいうと 「一時的にデータを格納するために使うファイルシステム」のことです。

ハードディスクやSSD との違いについては2つあります。

【 ハードディスクやSSD と tmpfs の違いについて】

通常のストレージ (HDD / SSD) tmpfs (メモリファイルシステム)
データの保存場所 物理ディスク (円盤やフラッシュメモリ) メモリ (RAM) の上
読み書きの速度 普通 ~ 速い 爆速 (超高速)
データの寿命 永続的 (消えない) 一時的 (消える)
容量の制限 大きい
(数十GB ~ 数TB も可能)
小さい
最適な用途 ・データベースのデータ
・ログファイル
・一時的なキャッシュ
・作業用の一時ファイル

2. AWS Fargate および ECS マネージドインスタンス で tmpfs を使えるメリットとは?

今回のアップデートでEC2起動タイプのみの利用可能だったtmpfs が AWS FargateとECS マネージドインスタンスでも利用できるようになりました。

実際、どんなメリットがあるかまとめました。

① 最強のセキュリティ構成「Read-Only Root」が実現可能に!

コンテナを安全に運用するためには、ルートファイルシステムを「読み取り専用(Read-Only)」にしておくのが理想的です。こうしておけば、万が一コンテナ内に侵入されても、悪意あるファイルを書き込まれる心配がありません。

しかし、多くのアプリは動作中に /tmp(アプリが一時的に使う“消えても困らない作業用フォルダ”)へデータを書き込む必要があります。そのため、ルート全体を読み取り専用にするとアプリが動かなくなり、このセキュリティ設定を断念せざるを得ないことがありました。

今回の tmpfs 対応により、ルートは読み取り専用のまま守りつつ、必要な /tmp だけを書き込み可能にすることができるようになりました。

② パフォーマンスの向上

データをディスクではなくメモリに置くことで、キャッシュやセッションなどの処理がとても速くなります。

③ 機密情報の保護

タスクが停止すればデータは物理的に消滅します。パスワードや認証トークンなどを一時的に展開する場所として最適で、ディスクへの残留リスクをゼロにできます。

3.まとめ

今回のアップデートにより、Fargate でも「セキュリティ」と「パフォーマンス」を妥協せずに選択できるようになりました。 特にセキュリティ要件の厳しいプロジェクトや、高速なキャッシュが必要なワークロードでは、すぐにでも試す価値がある機能です。

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