Amazon Relational Database Service (RDS) スナップショットの S3 へのエクスポートが全リージョンで利用可能に

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/10/amazon-relational-database-service-snapshot-export-s3-available-additional-regions/

■S3エクスポートができるRDS
Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon RDS for MariaDB、Amazon RDS for MySQL、PostgreSQL との互換性を持つ Amazon Aurora、および MySQL との互換性を持つ Amazon Aurora のスナップショットからデータのエクスポートが可能です。

■S3エクスポートの注意事項
ご利用される際の注意事項としては、S3へエクスポートが可能とはいえ、バックアップ用の「ダンプデータ」がエクスポートされるわけではありません。

また、データ形式も変更になるので、再インポートは難しいと思っていた方がよいでしょう。バックアップの代替手段としてはお勧めができません。

■S3エクスポートで実現できること
エクスポートのデータは「Apache Parquet」形式です。
他のテキスト形式と比較して、エクスポートが最大 2 倍高速で、Amazon S3 のストレージ消費量が最大 6 分の 1まで抑えることができます。
そして、Amazon Athena、Amazon EMR、Amazon SageMakerへRDSのデータ連携が簡単に実現可能です。

Amazon CloudFront Origin Shield が公開

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/10/announcing-amazon-cloudfront-origin-shield/

■Amazon CloudFront Origin Shield とは
キャッシュヒット率を高めてオリジンの負荷を軽減します。

■どうやって負荷軽減ができるのか
Origin Shield は、リージョン間でリクエストを折りたたんで、オブジェクトごとにリクエストをまとめます。
例えば、今までオリジンに100リクエストがきていたものが1リクエストになります。

■どのようなケースに役立つか
ランディングページ等の負荷が軽減されます。
特にライブストリーミングや画像リクエストが多いサイトで有効なサービスといえるでしょう。

セッションマネージャーを使用して作成されたポートフォワーディングセッションが複数の同時接続をサポート

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/10/port-forwarding-sessions-created-sessions-manager-support-multiple-simultaneous-connections/

AWS Systems Manager の機能であるセッションマネージャーでセッションをまたいで複数の同時接続ができるようになりました。
ポートフォワーディングセッションを介してアプリケーションを配信するときに、ロード時間が短縮されるようになります!

■利用される際の注意事項
以下、条件を満たす必要があるので、ご注意ください。
・AWS Systems Manager エージェント (SSM エージェント) バージョン:3.0.222.0以降
・AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) にはバージョン :1.2以降

なお、SSM エージェント は、デフォルトで以下AMIから作成されたインスタンスに事前インストールされています。
 ・2016 年 11 月以降に公開された Windows Server 2008-2012 R2 AMI
 ・Windows Server 2013 および 2016
 ・Amazon Linux
 ・Amazon Linux 2
 ・Ubuntu Server 16.04、18.04、20.04
 ・Amazon ECS に最適化された AMI

AWS Budgets Actionが公開

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/10/announcing-aws-budgets-actions/

■AWS Budgets Actionとは
予算がしきい値 (実際の金額または予測金額) を超えたときにアカウントで実行するアクションが定義できます。

■AWS Budgets Actionで実現できること
意図しない利用料の発生を抑止することが可能になります。
Billing Alert及びAWS Budgetsは利用料がしきい値を超えたときに、通知を受け取るものでしたが、AWS Budgets Actionを使えば、通知後のアクションまで自動化することが可能です。

■どのようなケースで役立つか
例えば、特定のEC2を停止するようなアクションが可能になります。
開発環境でのインスタンスの停止漏れや、不要なインスタンスが起動されないなどのケースで役に立ちます。

CloudWatch Synthetics Recorderが公開

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/10/amazon-cloudwatch-synthetics-launches-recorder-to-generate-user-flow-scripts-for-canaries/

■ CloudWatch Synthetics Recorderとは
Chrome ブラウザ拡張機能です。

■CloudWatch Synthetics Recorderで実現できること
Canaryは実際のユーザの操作に沿って、エンドポイントや APIを継続的に監視できます。
Chrome経由でアクセスすることにより、CloudWatch Synthetics Recorder がブラウザーでのアクションを検出し、スクリプトに変換します。
Canaryのスクリプトを自動生成することができます。

■どのようなケースで役立つか
生成されたスクリプトをCloudWatch Synthetics で利用することにより
WEBサイトの外形監視など、より詳細な監視が実現可能です。

Amazon Redshiftで既存列の圧縮エンコーディングが可能に

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2020/10/amazon-redshift-supports-modifying-column-comprression-encodings-to-optimize-storage-utilization-query-performance/

Redsiftで既存列の圧縮エンコーディングが可能になりました。
この機能により、高いパフォーマンスを実現し、ストレージ使用率の削減が可能です。

■圧縮エンコーディングとは
行がテーブルに追加されるときに列のデータ値に適用される圧縮の種類を指定します。
適切なエンコーディングを選択すると、列にアクセスするクエリのパフォーマンスが向上すると同時に、列のストレージ使用率の低減が可能です。

※旧来のRedshiftインスタンスでは、圧縮方式を変更するときは、テーブル全体の再作成が必要でした。

なお、本機能はRedshift 1.0.19506 以降で利用が可能です。