みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

先週、Amazon EKS Anywhereの一般提供が開始されました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-eks-anywhere-now-generally-available-to-create-and-manage-kubernetes-clusters-on-premises/

Amazon EKS Anywhereとは

Amazon EKS Anywhereは、簡単にいうとオンプレミスでもクラウドでもコンテナーサービスを利用できる「Amazon EKS」のデプロイオプションです。
Amazon EKS Anywhereのソフトウェアはオープンソースとして公開されていて、Amazon EKSおよびAmazon EKS Anywhereで用いられているKubernetesディストリビューションも、AWSがオープンソースの「Amazon EKS Distro」として公開されています。

つまりAmazon EKS Anywhereを使うことで、EKSの環境(EKSディストリビューション、 EKS Distro)をAWS以外にもデプロイが可能となります。

例えばローカルPC上やVMware vSpehre上にEKS distroを導入することが可能です。
同時にEKS Connectorがパブリックプレビューで公開されました。EKS Connectorは任意のKubernetesクラスターをEKSコンソールに接続することを可能にします。つまりEKS Connectorを利用すると、EKS Anywareで導入したKubernatesクラスターをEKSコンソールから管理することが可能になります。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-eks-anywhere-now-generally-available-to-create-and-manage-kubernetes-clusters-on-premises/より引用

Amazon EKS Anywhereの基になるサービスであるAmazon EKSは、AWSのクラウド上でKubernetesによるコンテナオーケストレーション、ノードプロビジョニング、Kubernetes自身のパッチ適応や更新、統合的な管理コンソールなどをマネージドサービスで提供します。

Amazon EKS Anywhereが向いているのは

Amazon EKS Anywhereは、2020年の「AWS re:Invent」で初めて紹介されたサービスです。
本コラムでの過去記事はこちら
オンプレミスで「Kubernetes」クラスターを作成、操作するためのインストール可能なソフトウェアパッケージと、クラスターのライフサイクルをサポートするための自動化ツールが提供されています。

オンプレミスで実行する必要のあるコンテナー環境をお持ちのお客さまで、その上、クラウドと同様の管理プロセスが必要というシナリオにマッチすると思われます。

利用するための前提条件とは

前提条件として、以下を確認しておきましょう。

・接続性

接続オプションには、完全に接続、部分的に切断、完全に切断の 3 つがあります。完全に接続と部分的に切断された接続の場合、EKS コネクターを介して EKS Anywhere クラスターを EKS コンソールに接続し、クラスター設定とワークロードのステータスを確認できます。

・セキュリティモデル

AWS は責任共有モデルに従います。
EKS Anywhere はオープンソースのツールであり、責任の分散の考え方は Amazon EKS のような管理クラウドサービスのものとは異なります。
詳細については、セキュリティのベストプラクティスのご確認をお願いします。

・AWSサポート

サポートを受けるのは有償です。Amazon EKS Anywhere サポートサブスクリプションの購入が必要です。
サブスクリプションの購入には、サポートプランEntepriseの加入が前提となっています。

・稼働条件

管理コンソール用のマシンとしてmacOS 10.15もしくはUbuntu 20.04.2 LTSで4CPU(x86もしくはAMD64)、16GBメモリ以上。Appleシリコンプロセッサへ対応していません。
Kubernetesクラスタを稼働させるマシンは、現時点ではVMware vSphere 7.0が要件となります。来年には、ベアメタルサーバへも拡大予定です。

・EKSコネクターの利用について

EKS コネクターは、Amazon EKS が利用可能なすべての AWS リージョンで公開プレビューになっています。レイテンシーを最小限に抑えるために、クラスターの場所に最も近いリージョンを選ぶことをおすすめします。

まとめ

Amazon EKS AnywhereがGAになり、オンプレミスでもクラウドでもコンテナーサービスをより活用できるようになりました。