こんばんは、小寺です。
Amazon OpenSearch Serviceでアラートと異常検出がダッシュボードが改善されました
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2023/10/amazon-opensearch-service-alerting-anomalies-dashboards/

Amazon OpenSearch Servie2.9のアップデートを振り返る

OpenSearch Service 2.9も2023年10月に発表がありましたね。今回のアップデートにも関わっているので内容を簡単に振り返ってみます。
外部 MLモデルを取り入れて、以下のアップデートがされています。
・クエリ リライターや結果リランカーなどのコンポーネントを統合するための検索プロセッサのチェーンの構築を支援する検索パイプラインの導入
・セマンティック検索(※1)などのアプリケーションを強化するニューラル検索プラグイン

OpenSearch のベクトル検索機能には 3つの機能改善が含まれているとのことです。
・Facebook AI 類似性検索 (FAISS) エンジンを使用した事前フィルタリングのサポート
・ネイティブ メモリ割り当てを最適化するアップデートによる大規模なワークロードの安定性の向上
・書き込みパフォーマンスを最適化する Apache Lucene(※2) のアップデート

その他Security Analytics が相関エンジンと Open Cyber​​security Schema Framework (OCSF) ※3のサポートを提供するようになり、潜在的なセキュリティの脅威に迅速に対応できるようになりました。

※1 セマンティック検索(semantic search)とは、検索文(自然言語)の意味を理解し、キーワードをはじめとする入力情報に含まれる「検索ユーザの意図・目的」を検索エンジンが適切に関連性の高い情報を返すことを意味します。
※2 Java で書かれたオープンソースの検索エンジンライブラリ。
※3 AWSやSplunkが中心となって、セキュリティ関連のさまざまなソフトウェアやツール、機器などが生成するメトリクスやログデータの相互運用性を高め統合運用を容易にするためデータスキーマの標準化を目指すプロジェクト「Open Cybersecurity Schema Framework(OCSF)」

アップデート内容

OpenSearch Service 2.9では、アラートと異常を管理し、ダッシュボードの視覚化折れ線グラフにオーバーレイする機能がサポートされるようになりました。
ダッシュボードの折れ線グラフから、新しいアラートモニターと異常検出の関連付けができるようになりました。
以前は、アラートまたは異常検出プラグインを使用する顧客は、ダッシュボードとプラグイン ビューの間を行き来する必要がありましたが本アップデートで解消しています。

確認してみる

日付と時刻の範囲を変更できます。

Anomaly detection results
https://opensearch.org/docs/latest/observing-your-data/ad/index/より引用

異常検知グラフ上の点を選択すると、異常検知のフィーチャの割合であるフィーチャ寄与度が表示されます