おはようございます。小寺です。基調講演2日目に「Amazon S3 Express One Zone」が発表されました。S3 Standardストレージクラスよりも最大10倍優れたパフォーマンスを提供する新たなストレージクラスです。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/new-amazon-s3-express-one-zone-high-performance-storage-class/

簡単に新サービスについて、ご紹介します!

Amazon S3 Express One Zoneは、S3 Standardストレージクラスよりも最大10倍高速で、1秒間に何十万ものリクエストを処理し、一桁のミリ秒単位の一貫したレイテンシーを提供することが設計されています。最も頻繁にアクセスされるデータや最も要求の厳しいアプリケーションに最適なストレージです。

AWSの単一の利用可能ゾーン内でオブジェクトを保存およびレプリケートすることで、ストレージとコンピューティング(Amazon EC2、Amazon ECS、Amazon EKSなど)を共有し、レイテンシーをさらに低減することが可能です。

S3 Express One Zoneの特長って?

・非常に低いレイテンシーと50%低いリクエストコストにより、高い効率性とコスト削減を実現

リアルタイム広告配置、AI/MLトレーニング、高性能コンピューティングなどのデータ集約型アプリケーションに最適です。小さなオブジェクトにおいて特に優れたパフォーマンスを発揮し、S3 Express One ZoneではS3 Standardに比べて最大10倍高速に読み込むことが可能です。

・新しいセッション認証モデル

CreateSession関数により5分間のセッショントークンが生成され、バケットまたはその中のオブジェクトに対する操作に使用されます。

・バケット命名規則

バケット名は、AWSリージョン内で一意でなければならず、特殊な形式のサフィックスでAvailability Zone IDを指定する必要があります。
ここで注意したいのは形式は—–x-s3となる点です。 例)bucketname–apne1-az1–x-s3

・コスト最適化モデル

リクエスト料金は S3 Standardストレージクラスよりも50%安いです。

利用料金

2023年11月28日時点での東京リージョンでの利用料金です。正式な金額はオフィシャルページから確認をお願いします。

  • ストレージ料金 $0.18/GB
  • PUT, COPY, POST, LIST requests $0.0024/1,000 requests
    • 512KBを超えるPUTリクエストに対しては、$0.0075/GB の追加料金が発生
  • GET, SELECT, and all other requests $0.00019/1,000 requests
    • 512KBを超えるGETリクエストに対しては、$0.0014/GB の追加料金が発生

対応リージョン

現在利用できるリージョンは以下になります。
・US East (N. Virginia)
・US West (Oregon)
・Asia Pacific (Tokyo)
・Europe (Stockholm)
※大阪リージョンは未対応ですね。GAが待ち遠しいです!