こんばんは、小寺です。
昨日のMonday Night LiveにてElasticache Serverlessが発表されました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/11/amazon-elasticache-serverless/

簡単に内容について、お伝えします。

Elasticache Serveerlessとは

新しいサーバーレスオプションを使用することで、顧客は1分以内にキャッシュを作成し、アプリケーションのトラフィックパターンに基づいて即座に容量をスケーリングできます。ElastiCache Serverlessは、RedisとMemcachedに対応しています。

ElastiCache Serverlessを使用すると、容量の計画やキャッシュの専門知識を必要とせずに、最も要求の厳しいワークロードのキャッシュを運用できるようになります。
ElastiCache Serverlessは、アプリケーションのメモリ、CPU、ネットワークリソースの利用状況を常に監視し、サービスするワークロードのアクセスパターンの変更に即座に対応するため、容量を瞬時にスケーリングします。
また、複数の利用可能ゾーンにデータを自動的にレプリケートして高可用性のキャッシュを作成し、すべてのワークロードに99.99%の可用性サービスレベル契約(SLA)を提供します。

ElastiCache Serverlessでは、従量課金制となり、事前の費用はかかりません。
アプリケーションが消費するキャッシュデータストレージ量とElastiCache Processing Units(ECPUs)リソースに対して支払いが行われます。

Amazon ElastiCache Serverlessを始めるには、ElastiCacheコンソールにアクセスし、左側のナビゲーションペインでRedisキャッシュまたはMemcachedキャッシュを選択します。
ElastiCache Serverlessは、Redis 7.1以降またはMemcached 1.6以降のエンジンバージョンをサポートしています。

その他、以下の特徴があります。
・エンジンのバージョンアップグレード
ElastiCache Serverlessは透過的に新機能やバグ修正、セキュリティの更新を適用します。また、メジャーバージョンアップについても、アプリケーションへの影響は最小限に抑えられることとなり、利用可能になると通知を受け取ることができます。

・パフォーマンスとモニタリング
メモリ使用量やCPU使用量などのメトリクスや、キャッシュのヒット率、ミス率などのモニタリングが可能です。
また、キャッシュの作成、削除、リミットの更新など、重要なイベントに対してAmazon EventBridgeイベントを発行することが可能です。

・セキュリティとコンプライアンス
ElastiCache ServerlessはVPC内からアクセスが可能です。IAMを使ったアクセスが可能で、デフォルトでは作成したAWSアカウントのみがアクセス可能となります。
TLSを利用した転送レイヤーの暗号化で、転送中のデータを含む全てのデータを暗号化します。
ElastiCache ServerlessはPCI-DSS、SOC、ISOに準拠しており、HIPAAにも対応しています。

対象リージョン

全ての商用AWSリージョンで利用可能です。