こんにちは、小寺です。
Amazon CloudWatch Synthetics監視でカナリア実行の成功もしくは失敗の履歴データの30日間保持をサポートするようになりました
https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/03/amazon-cloudwatch-synthetics-30-day-historical-data-canary-runs/

Amazon CloudWatch Synthetics監視を振り返る!

AWSではモニタリングシステムとしてCloudWatchを使われている方多くいらっしゃいますよね。Syntheticsの監視についてもサードパーティ製ツールを使用せずに、CloudWatchから実行することができます。
今回のアップデートはCloudWatchの中でもSynthectics監視の「カナリア」を使った監視の履歴データに関するところなので、改めて振り返ってみます。

Syntheticcs 監視とは

・データを取得してパフォーマンスを計測する
・短期的なパフォーマンスに適している
・外形監視と呼ぶ方も多い(と思います)

CloudWatch SyntheticsではCanaryと呼ばれるリソースを作成して監視を行います。
CanaryはNode.jsまたはPythonランタイムのLambda関数を作成してスクリプトを実行します。Blueprint が⽤意されており、基本的なユースケースにおいては、ノーコードでCanary を作成できます。

自に用意したスクリプトでAPI監視を利用するためには、以下を準備しましょう。

  • スクリプトを準備する
  • S3にアップロード
  • Canaryの作成

Amazon CloudWatch Synthetics のメリット

以下にがSyntheticsのメリットです。

・必要な時に素早くSynthetics Monitoring を実現することができる。

・モニタリング動作の振る舞いをプログラムで制御することができる。

・シンプルな利用方法を想定すれば、組み込み提供のテンプレート(Blueprint) を⽤いるだけでプログラミングは不要

・カスタマイズもできるので、AWSサービスとの連携により高い柔軟性を実現できる

・S3, EventBridge, X-Ray などの AWS サービスと連携

今回のアップデートについて

カナリア実行の成功または失敗の履歴データを 7 日間から 30 日間保管できるようにアップデートがされました。

実⾏結果のそれぞれに対して、 どれくらいの期間情報を保持するのかは 1 – 455 ⽇まです。 今回のアップデートでは、HAR ファイル、履歴実行のログ ファイルなどのカナリア実行のトラブルシューティング アーティファクトを最大 30 日間表示して、永続的なカナリア実行と断続的なカナリア実行の障害パターンを CloudWatchのコンソール上から簡単に特定できるようになりました。

アップデートのメリットとしては、CloudWatch Synthetics から実行される Canary は、新しいアプリケーション パフォーマンス モニタリング (APM) 機能 CloudWatch Application Signals (プレビュー版) とも統合がされています。

履歴データの表示を開始するには、「カナリア統計と詳細の表示」から確認ができます。