こんにちは!SunnyPay事業部の磯野です!
「AWSの資格を取りたいけど、いったい何から取ればいいんだろう?」
「自分のレベルに合った難易度のAWS資格が知りたい」
「キャリアアップのため効率的にAWS資格を取得していきたい」
ITエンジニアを目指している方や、エンジニアとしてのキャリアアップを考えている方はこんなことを考えたことがあるのではないでしょうか?
AWS認定資格には現在12種類の資格試験と推奨レベルがあり、自分に合っているものを探すのは難しいです。
そこで今回は、全12種類のAWS資格の難易度や内容を解説し、資格取得の順番をロードマップでご紹介します!
きっと今のあなたに合ったAWS資格が見つかりますよ!
この記事はこんな人にオススメ!
- AWS資格の種類と難易度の全体概要が知りたい
- 自分に合ったAWS資格を知りたい
- AWS資格を効率的に取得する順番が知りたい
0.そもそもAWS認定資格とは?
各資格の解説に入る前にまず、AWS認定資格についておさらいしておきましょう。
AWS認定資格とは、Amazon Web Services(AWS)が公式に認めるクラウドスキルを証明する資格制度です。
AWSのサービスや設計・運用・セキュリティなどに関する知識や実務スキルを持っていることを証明でき、日本だけでなく世界中で通用します。
AWS認定資格は履歴書・LinkedInに載せられる国際資格なので、クラウドエンジニアとしての信頼が高まるだけでなく、クラウド関連の仕事の選択肢が広がったり、転職・昇進・スキルアップなどに役立つIT業界で人気の資格です。
1.AWS資格全体図
2025年5月現在で受けることのできるAWS認定資格は全部で12種類あります。
まずはAWS資格の全体像が一目でわかる図を作成しましたので資格全体を軽く押さえておきましょう。
次の章から各分野の詳細を解説します!
2.各分野の難易度
先ほどの図から見てわかる通り、AWS認定資格には技術者の知識レベル・技術レベルに応じて4つのカテゴリーに分けられています。
いずれの資格にも受験条件はなく、いきなりハイレベルな資格に挑戦することも可能です。
今の自分のレベルに合った資格を知るためにも、この4つのカテゴリーについてきちんと整理しておきましょう。
Foundational
AWSの基礎的な知識と理解を証明する資格です。
AWSを初めて学ぶ方や、クラウドの基礎を理解したい方におすすめです。
技術的な事前経験は必要なく、クラウドサービス、AWSのサービス、料金モデルなど、基礎的な知識が問われます。
Associate
AWSの基本的な使い方から実務レベルの知識までを問う初級~中級者向けの認定資格です。
クラウド設計・開発・運用に関わるエンジニアが対象で、より実践的なスキルを証明できます。
Professional
AWS全体の高度な活用スキルを証明する上級エンジニア向けの資格です。
2年以上のAWSクラウド実務経験、大規模なクラウド設計・運用ができる人を対象としています。
複雑なAWS環境を横断的に理解し、設計・実装・改善ができることが求められます。
Specialty
特定分野に特化した専門的なAWSスキルを証明する上級資格です。
特定業務(例:機械学習、セキュリティ、ネットワークなど)で活躍するためのスキルを証明したい人にオススメです。
プロフェッショナルと同等、またはそれ以上の難易度を誇り、各分野に対する深い知識と実務経験が求められます。
各分野の簡単な比較表を作成したので参考にしてみてください。
レベル | 難易度 | 推奨経験 |
Foundational | ★☆☆☆☆ | AWS初心者(半年未満) |
Associate | ★★★☆☆ | 実務1年程度 |
Professional | ★★★★★ | 実務2年以上、設計経験 |
Specialty | ★★★★☆〜★★★★★ | 専門分野の実務経験2年以上 |
3.各資格の詳細
全12種類の資格の概要と対象レベルをそれぞれざっくりまとめてみたのでご紹介します。
本章の最後には、すべての資格を比較した表も載せてあるので、それぞれの資格の簡単な違いを押さえたい人は活用してみてください。
Cloud Practitioner
- AWSの基本的なサービス、料金体系、セキュリティ、責任共有モデルなど「全体像」を理解しているかを問う入門資格。
- AWSをこれから学ぶ人、クラウドの基礎を広く浅く知りたい人にオススメ。
AI Practitioner
- AI・生成AIの基礎、AWSでのAI活用方法などを理解しているかを問う入門資格。
- AIに興味のあるビジネス職・初心者エンジニアなどどの業種でもAIを理解したい人にオススメ。
SysOps Administrator
- AWS環境の運用・監視・トラブル対応など、管理者の視点から問う内容。CloudWatchやCloudFormationの知識が重要。
- AWS環境の保守・運用担当者、インフラ運用やDevOpsを行う人が対象。
Developer
- AWSのサービスを使ってアプリケーションを開発・デプロイ・運用する力を問う。LambdaやDynamoDBなど、サーバーレス開発が中心。
- AWSでアプリを開発するエンジニア、開発者としてインフラと連携するスキルが必要な人が対象。
Solutions Architect – Associate
- AWS上でシステムを安全・安定・効率的に設計できるかが問われる、実務に近い中級レベルの資格。
- オンプレの知識をAWSに活かしたり、AWSの設計力を身につけたい人が対象。
Data Engineer
- AWS上で データの収集・変換・保存・分析ができるスキル が問われる、開発よりも「データの流れと構成力」重視の中級資格。
- データレイクやETL構築に挑戦したい人、モデル学習に必要なデータを加工・用意したい人などが対象。
Machine Learning Engineer
- AWSを使って機械学習(ML)モデルを開発・デプロイ・運用できるスキルが問われる資格。実際に使える機械学習のワークフローを構築する能力を評価する。
- 学んだML知識をAWS上で動かしたい人、モデル構築+デプロイスキルを身につけたい人などが対象。
Solutions Architect – Professional
- 大規模・複雑なシステムをAWSで設計できるかを問う。複数のサービスを組み合わせた設計や移行計画、コスト最適化まで幅広くカバー。
- クラウドアーキテクトやインフラ設計の上級者、大企業のシステム構成や移行プロジェクトに関わる人などAssociate以上の専門性を求められる人が対象。
DevOps Engineer
- CI/CDパイプライン、監視、自動化、可用性のある運用を設計・実装できるかを問う。DevOpsやSRE向けの内容。
- DevOps担当者やSREエンジニア、Infrastructure as Codeや運用高度化に取り組みたい人が対象。
Advanced Networking
- 複雑なネットワーク構成やハイブリッド接続(オンプレ + クラウド)など、ネットワーク設計のスキルを問う。
- 大規模なVPC、VPN、Direct Connectの設計者、複雑なルーティングやセキュリティ設計を行う人が対象。
Machine Learning – Specialty
- 機械学習モデルの構築、トレーニング、デプロイなどのAWSでのMLワークフロー全体を問う。
- SageMakerなどを使ってML開発をしている人やMLの実装と運用に携わる人、データサイエンティスト、MLエンジニアが対象。
Security
- AWS環境におけるセキュリティ設計、暗号化、アクセス制御、監査ログなど、セキュリティ全般を問う。
- 安全なクラウド設計が必要な現場の人やセキュリティポリシー・規制対応が求められる環境の設計者、セキュリティ担当者が対象。
AWS資格比較一覧表(2025年5月現在)
4.資格取得のロードマップ
「AWSの資格の種類や難易度は分かったけど、結局何から始めたら良いかわからない…」
そんな方のために、伸ばしたいスキル別の資格取得のロードマップを作成したので、ぜひ参考にしてみてください!
5.まとめ
いかがでしたか?
AWS認定資格の種類と難易度、資格取得のロードマップまでを解説しました。
AWS認定資格には初心者から上級者まで幅広いレベルの資格が用意されており、自分の目標や興味に合わせて学習を進めることができます。
ぜひ今回の記事を読んで自分に合った資格に挑戦し、自身のキャリアアップにつなげてみてください!