みなさん、こんにちは。
お久しぶりです。QuickSight担当のhiroです。
今日はAmazon QuickSight Qについてのアップデート情報をお届けします。

Amazon QuickSightについて、簡単にまとめています。過去記事はこちら

今月のアップデートで、QuickSight の作成者は、ユーザーアクティビティのさらに詳しい分析が可能になりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/09/amazon-quicksight-q-authors-identify-questions-q-did-not-answer-required-user-disambiguation-generate-answer/

Amazon QuickSight Qとは

Amazon QuickSight Q は QuickSight の Enterprise Edition 用の自然言語理解 (NLU) を使って質問の意図が理解できます。機械学習を活用することで、既存のデータがよりアクセスしやすくなり、より価値が高まります。
従来の自然言語クエリベースの BI ツールとは異なり、Q は機械学習を使用してデータ間の関係を自動的に理解し、インデックスを構築する仕組でできています。すべてのデータについて質問し、数秒でインサイトを取得できます。
Q を個人的なビジネスインテリジェンスエンジニアまたはデータアナリストと捉えていただけるとイメージにあっているかと思います。24時間いつでも呼び出しに答えてくれます。「ねぇ、グーグ〇」って感じで呼びかけるのと同じ感覚です(笑)迅速で有意義な結果を返してくれます。

もし、Q が間違った答えになった場合は、Q にフィードバックを提供して回答を訂正できます。

過去記事で紹介させていただだきました。詳細はこちらからご確認くださいませ。

今回のアップデート

QがGAになったのは、2021年9月なので1年を経たずして、QuickSightの作成者はサブスクリプションなしで、 [Q Topics] からQを1か月無料トライアルで試してみることができるようになりました。

※前提としてEnterprise Edition でのみ QuickSight Q は利用可能です。さらに注意点として、QuickSight Q が利用可能なリージョンでのみ試すことが出来ます。

ここから、更なる今回のアップデートです。2022年9月のアップデートでは、トピックのユーザーアクティビティに新機能が追加されました。具体的にみていきましょう。トピックのユーザーアクティビティの新機能とは?どういったところでしょうか。

・a. 回答を生成する際に「ユーザーの曖昧さ回避」が必要となる質問を特定する
・b. 回答済みか、またはユーザーの曖昧さ回避が必要かに基づいて質問を絞り込む
・c. 質問を送信したユーザーに基づき質問を絞り込む

上記が今までと比べるとより簡単にできるようになっています。
さらに、作成者は、質問の一覧から未回答の質問、ユーザーの曖昧さ回避が必要となる質問の中から、QuickSight Qに質問を送信したユーザー別に絞り込むことができるようになります。
賢いQが答えられなかった質問が分かるし、どのユーザからの質問がわかるので、直接サポートを行うことや、そもそもの質問を分析していくこともできますし、もしかするとダッシュボードの改善を試してみることもできるでしょう。

Q Topicsから試してみる。

(1)作成者権限でログインすれば、左側のナビゲーションで [Topics] をクリックして、Q のアップデート機能を試してみます。今回はSampleとして提供されているTopicのうち「Financial Services Card Payments」を利用しました。

(2)まず、未回答となる質問を試してみました。
「please show me the customer satisfaction」にしました。
未回答(Unanswerable)の場合は、以下のように表示されます。なかなか未回答にならず40回も質問を投げてしまいました・・。

(3)次に曖昧となる質問を試してみました。
「merchants with medium score transactions last month」
曖昧さ回避(Disambiguation)の場合は、以下のように表示されます。

(4)今回のメイン機能である「Q が回答しなかった質問、曖昧さ回避」の質問を確認するには、該当Topicの「Financial Services Card Payments」を選び、
「User Activity」タブをクリックします。未回答(Unanswerable)、曖昧さ回避(Disambiguation)の質問も含めて、今までの質問がリストになって表示されています。

(5)曖昧さ回避(Disambiguation)のタブをクリックすると、質問に用いられた語句が強調して表示されます。

(6)曖昧さ回避(Disambiguation)質問を展開すると、曖昧さ回避質問の語句の詳細、およびその語句が関連付けられているフィールドが表示されます。

(7)「User Activity」タブからは、質問の一覧を、未回答の質問またはユーザーの曖昧さ回避が必要となる質問のみに、質問を送信したユーザー別で絞り込むこともできます。該当の質問を分析して改善をしていくことも可能です。

QuickSight Qにフィードバックをしてみる

(1)本アップデートとは少し離れるのですが、Qからの回答に対してフィードバックを行うこともできます。「Report Issue」をクリックします。

(2)フィードバックコメントは、質問に対する答えとして表示されたビジュアルとともに、トピックの所有者に送信されます。まずカテゴリとして、以下から選ぶことができます。

・曖昧さ回避では、私が望むオプションは提供されなかった
・質問が誤解された
・データは正しくフィルタリングされなかった
・関係ない回答がされた
・質問は正しく解釈されたが、回答が間違っていた
・間違ったディメンションが表示された
・グラフのタイプが間違っていた
・周期が間違っていた (毎日、毎週など)

(3)プルダウンから該当のカテゴリを選び、記入欄にフィードバックを記入できたら、「Send」をクリックします。送付後は「Thank you for your feedback」メッセージが表示されます。

まとめ

Amazon QuickSight QでQの未回答や曖昧さ回避の質問を確認して、より高度な分析が提供できるよう新機能をご紹介しました。

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