みなさん、こんばんは。サニービュー事業部の小寺です。
Amazon Route 53 Application Recovery Controllerアップデートについて、今年お伝えしましたが、「ゾーンシフト」なる新機能がプレビュー版で提供されるようになりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/11/amazon-route-53-application-recovery-controller-zonal-shift/

Amazon Route 53 Application Recovery Controller (ARC)のゾーンシフトとは

ARCを使用すると、障害のある1つの AZを切り離して利用することができるようになります。この機能は、クロスゾーン負荷分散がオフになっている ALB および NLB を使用する、ゾーンごとに設計されたアプリケーション向けの新機能です。

ゾーン シフト API を呼び出してトラフィックをあるAZから削除するようにリクエストします。どのように動作するのか確認してみましょう。以下の図にように、NLB の背後にある 3 つの AZ で実行され、クロスゾーン負荷分散がオフになっている Web サービスを例にすると、 NLB の各ゾーン エンドポイントで合成モニタリングを行っているため、各 AZ のリクエストの成功率とレイテンシを確認できます。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/networking-and-content-delivery/rapidly-recover-from-application-failures-in-a-single-az/より引用

1 つの AZのルーティングを削除しても、まだコンピューティング容量が余裕っていう場合は、AZ3 から他のAZ1,2にアクセスさせることで、まず最初に例として挙げた遅延問題からリカバリーできます。

ゾーンシフトを開始すると、利用者のトラフィックを AZ3へ行かないようにします。その結果、AZ3 ロードバランサーのヘルス チェックが強制的に失敗し、その IP が DNS からキャンセルされます。その後、新しい接続は他の AZ のみにいきます。数分あれば既存の接続から再接続まで問題なくいけそうです。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/networking-and-content-delivery/rapidly-recover-from-application-failures-in-a-single-az/より引用

また、ゾーン シフトIDを取得できる「StartZonalShift 」API 呼び出しを使用して、トラフィックを AZ から切り戻しすることができます。ゾーン シフトは一時的にトラフィックを AZ から切断するため、有効期限の設定ができます。これは、ロード バランサー側で永久に設定されるものではなく、あくまでARCのゾーンシフトとしての設定です。

ゾーンシフト機能を試してみるには

CloudFormationのテンプレートが提供されています。→こちら

さらには、AWS Fault Injectionを使って障害イベントをシミュレートし、ゾーン シフトを開始して、障害から回復させることも可能なようです。

費用

ゾーンシフトは追加料金なしで使用できます。

対応リージョン

以下リージョンでプレビュー版として利用が可能です。

・米国東部 (オハイオ)
・米国東部 (バージニア北部)
・米国西部 (オレゴン)
・欧州 (アイルランド)
・アジアパシフィック (東京)
・アジアパシフィック (シドニー)
・欧州 (フランクフルト)
・欧州 (ストックホルム)、
・アジアパシフィック (ジャカルタ)