みなさん、こんにちは。サニービュー事業部の小寺です。

Amazon Lookout for Vision を使用してエッジでの製品欠陥の目視検査ができる機能がGAになりました。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2022/03/automate-visual-inspection-product-defects-amazon-lookout-vision/

Amazon Lookout for Visionとは

Amazon Lookout for Visionとは、画像から欠陥や異常のある製品を大規模に検出するMLサービスです。
機械学習モデルを簡単に作成して、目視検査の対象としたいものについて、わずか 30枚の画像があれば、本稼働中の生産ラインから異常を見つけることができるというすぐれものです。製品のへこみ、ひび、引っかき傷などの欠陥異常がすぐに分かります。

今回のアップデートのメリット

昨年、発表された異常検出の機能に加えて、エッジでトレーニング済みの Amazon Lookout for Vision モデルを使用して異常を検出することもできるようになりました。

やり方としては、まずクラウドでトレーニングしたものと同じ Amazon Lookout for Vision モデルを AWS IoT Greengrass V2 互換のエッジデバイスにデプロイします。 NVIDIA Jetson エッジアプライアンスまたは x86 コンピューティングプラットフォーム (NVIDIA GPU アクセラレーターを備えた Linux を実行しているもの) にデプロイできます。 また、 。AWS IoT Greengrass を使用して、エッジ互換のカスタマイズされたモデルをデバイスのフリートにデプロイして管理できます。

デバイスを使って、クラウド上に直接データを送る必要はありません。なので、帯域幅コストも削減されて、非常にメリットがあるのです。
検出自体は、オンプレミスで異常検出ができます。

つまり、リアルタイムの画像分析を使用してローカルで異常を検出できます。

どんなときに使えるの?

活用シーンとしては、以下が想定されます。
・部品の損傷の検出できる
製造現場で、製品の表面品質、色、形の欠陥

自動車のドア
https://aws.amazon.com/jp/lookout-for-vision/より引用

・欠落しているコンポーネントが特定できる
プリント基板のコンデンサが欠けているなど、物体の有無や配置について
何が欠けているかを判断

PCB
https://aws.amazon.com/jp/lookout-for-vision/より引用

・プロセスの問題を明らかにする
シリコンウェーハの同じ場所に繰り返しついた傷のように、繰り返し起きる問題の特定

シリコンウェーハ
https://aws.amazon.com/jp/lookout-for-vision/より引用

対応リージョン

以下のリージョンでAmazon Lookout for Visionをご利用いただけます。
米国東部 (バージニア北部)
米国東部 (オハイオ)
米国西部 (オレゴン)
欧州 (アイルランド)
欧州 (フランクフルト)
アジアパシフィック (東京)
およびアジアパシフィック (ソウル)

利用料金

Lookout for Visionは、モデルのトレーニング (トレーニング時間は2.74USドル/時間から) と異常の検出 (推論時間は4USドル/時間から) 、エッジ推論ユニット3つの価格設定がされています。
無料利用枠は、1か月あたり10時間のトレーニング時間と4時間の推論時間、無料エッジ推論が最大 5 ユニット含まれ、3か月間利用できます。
正式な利用料金については、こちらをご確認ください。

まとめ

Amazon Lookout for Vision と AWS IoT Greengrass を使用すると、品質管理や欠陥評価などのプロセスについて、コンピュータービジョン (CV) を利用して目視検査をすべてエッジでリアルタイムに自動化できます。
部品の損傷 (へこみ、引っかき傷、溶接不良など)、製品の部品の欠落、同じようなパターンで繰り返し発生する欠陥などの問題を生産ライン自体で
事前予防的に特定できるようになりました。

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