こんばんは。小寺です。以前の記事でAmazon RDS for MySQL5.7とPostgreSQL11の延長サポートについて、お知らせしました。

今回、延長サポートについて手動で「オプトイン」をしなくとも自動延長へ変更がされました。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/your-mysql-5-7-and-postgresql-11-databases-will-be-automatically-enrolled-into-amazon-rds-extended-support/

延長サポートについて(振り返り)

RDS延長サポートにより、Amazon AuroraとRDS は、PostgreSQLとMySQLが提供するサポート期間を超えたとしても、最大で3年間、クリティカルなCVEパッチとバグ修正のエンジニアリングを提供します。
延長サポート期間中、Amazon AuroraとRDSは、エンジン内の CVE とバグを特定し、AWSがパッチを作成しリリースされます。

エンジンのメジャー バージョンに対するオープン ソース コミュニティのサポートが終了しても、アプリケーションが重大なセキュリティの脆弱性や解決できないバグが出続けないようにという目的で提供されます。
特定のプラグインやカスタム機能との互換性など、特定の MySQL または PostgreSQL メジャー バージョンに特定の依存関係がある場合、RDS 延長サポートはアプリケーションのビジネス要件を満たすのに役立つ場合があります。
特に今、オンプレミスのデータベースサーバーまたはEC2インスタンス上で、Amazon Aurora MySQL 互換エディション、Amazon Aurora PostgreSQL 互換エディション、Amazon RDS for MySQL、Amazon RDS for MySQL に移行できます。

と、AWSのコラムでは記載がありますが、基本的な考え方としてはサポート期日までにアップデートを計画していくのが推奨だと認識しています。EC2からRDSに乗り換えられるっていうのも、本来の目的ではない感じが若干しますよね(こちらは個人の見解です)

変更点について

2023年9月のアナウンス

2023 年 12 月にオプトイン API とコンソール機能が提供されます。データベースを RDS 延長サポートにオプトインしない場合、自動的にアップデートが実行されます。

2023年9月(今回)のアナウンス

アプリケーションが MySQL 8.0 または PostgreSQL 15の対応準備ができていない場合、計画外のメジャー バージョン アップグレードにより互換性の問題やダウンタイムが発生するというお客様のフィードバックにより、RDS 延長サポートへの自動登録がされるようになりました。自動的に延長サポートの課金も発生します。

以下の表に従い、 RDS 標準サポートの終了を迎える各 DB エンジンマイナーバージョンが延長サポートの適用対象のマイナーバージョンでなかった場合、自動的に延長サポートの適用バージョン(RDS for MySQL であれば 5.7.44、RDS for PostgreSQL であれば 11.22 にアップグレードされることとなります。)

現状のまとめ

本コラム執筆時の2023年12月28日時点の情報としてまとめてみました。

MySQL 5.7 および PostgreSQL 11 データベースインスタンスが、2024年2月29日から自動的に登録されることがアナウンスされています。Extended Supportを適用しない場合は、その日までに忘れずにアップグレードの完了が必要です。

また、延長サポート対象のバージョンではなかった場合、一度アップデートは自動的にされる仕様かつ、タイミング等も任意のようなので気を付ける必要がありそうですね。詳細はAWSの公式ページで最新情報を確認してもらえればと思います!